8/19 川崎:勉強会「川崎市再エネ条例って何?ーエネルギーと地域の意思決定」開催のお知らせ

お盆あけの8月19日に川崎で勉強会をやります。関心をお持ちの方はぜひご参加ください。

7 月 20 日から川崎市で「再生可能エネルギーの促進に関する条例を求める署名」が開始されて いるのをご存知ですか?福島第一原発事故(2011)を受けて、地域からエネルギー政策を考える再 エネ条例の市民プロジェクトが始まっています。「今なぜ川崎市で再エネ条例を制定するのか」 「なぜ市民提案の条例なのか」など、これまでの経緯や条例の意義について、活動を進める川崎地域エネルギー市民協議会のお二人をゲストに理解と議論を深めたいと思います。

●2018 年 8 月 19 日(日)18:30~20:40(18:00 開場)
●会場:川崎市中原市民館 第1会議室(東急東横線、JR 南部線・横須賀線「武蔵小杉」)

●お話:高橋喜宣さん(川崎地域エネルギー市民協議会・市民電力連絡会)
   鳥海幸恵さん(川崎地域エネルギー市民協議会・当会事務局)

●申込み方法:件名を「819 イベント申込み」とし、お名前、連絡先(メール or 電話番号)、
      人数を書いてメールまたは fax でお申し込み下さい。
fax: 03-5539-4046
メール: info@gkokumintohyo.com
※当日参加もできますが、準備のため前日 24 時までにお申し込み下さい。
事前・当日連絡先 090 1702 8136(鹿野携帯)

●資料代:300円
●主催:市民グループ みんなで決めよう「原発」国民投票神奈川
協力:川崎市地域エネルギー市民協議会・再エネプロジェクト

*下記画像をクリックすると、PDFファイルが開きます。

3/11 国会前で聞いてみよう:「原発」国民投票ってどうですか?レポート

ボードの設問と選択肢

2018年3月11日(日)、市民グループ<みんなで決めよう「原発」国民投票>は、国会正門前と川崎市の中原平和公園でシール投票を実施しました。

テーマはシンプルに、「原発の是非を国民投票で決めることに、あなたは賛成?反対?」としました。

国会正門前では17時から、首都圏反原発連合が主催して反原発抗議集会が開催されていました。また中原平和公園では10時から「原発ゼロへのカウントダウンin川崎」という集会が開催されていました。

今回のシール投票は、抗議活動や集会に参加している脱・反原発の人たちに、<「原発」国民投票を選択肢の一つとして考えてはどうか?>という提案を投げかけることと、彼らが「原発」国民投票について何を考えて、どう反応するのかを探ることを目的としました。

国会正門前

選択肢は、「大賛成」、「賛成」、「どちらかと言えば賛成」、「どちらかと言えば反対」、「反対」、「大反対」の6つです。選択肢が6つもあると「賛成」と「反対」の二択よりも選択が難しくなり、投票ボードの前で迷っている方もたくさんいました。選択が難しい代わりに、「賛成だけど不安」とか「反対だけど、分からない」というようなより深い考えをあぶりだし、会話を弾ませることができました。「原発」国民投票について、みなさんが真剣に考えてくれている姿を見るのは、率直に嬉しかったです。

359人の方にシールを貼ってきただき、結果は以下の通りになりました。

「大賛成」、「賛成」、「どちらかと言えば賛成」の合計が84.7%(川崎は94.4%、国会前は84.1%)、「どちらかと言えば反対」、「反対」、「大反対」の合計が12.8%(川崎は13.1%、国会前は12.7%)となり、脱・反原発の人たちの圧倒的多数が「原発」国民投票に賛成していることが分かりました。一方、「大賛成」の割合は53.8%と5割を少し超えたぐらいに過ぎず、消極的賛成も一定の割合を占めていることが読み取れました。

「原発ゼロへのカウントダウンin川崎」にて

国会前と川崎では、結果にそれほど大きな差異はありませんでした。川崎の方が国会前より賛成が10%ほど多くなっているものの、「大反対」や「反対」の割合も川崎の方が少し多いため、平均値をとるとほぼ同じ数値となりました。

シールを貼ってもらうだけでなく、「理由を一言聞かせてください!」と声をかけて、より踏み込んだ見解を探ることを心がけました。頂いたご意見の一部を紹介します。

【大賛成】
・これをやらないと原発についてみんなが考えない。投票することになれば、考える
・一部の人の一部の人で決められるのが嫌だから
・任せられない。これが一番民主的な方法
・国民の声を聞かないとダメ
・(脱原発を実現するための)一つの手段。65%が再稼働に反対している。
 右、左の問題ではなく、原発は人間と共存できない
・世論は原発反対が多いから
・大賛成だけど右の人が増えているし、結果は怖い

【賛成】
・国民投票の在り方が大切。資金力がある方が有利にならないように
・広報ルールや設問によっては世論を正しく反映しない結果になりうる
 慎重に方法を議論できることが条件
・情報が行きわたっていないから、適当に決められるのではという不安はある
・本当は国民投票をやらないで、国会で(脱原発が)決まったらいい
・若い人があっち(原発賛成)よりなので、大賛成ではない
・国民の判断がいちまち信用できない

【どちらかと言えば賛成】
・あまり国民を信用していないから
・政府の決めることが信用できない
・国民投票の前に、地元の雇用をどうするかなど、ちゃんと議論を

【どちらかと言えば反対】
・政治がきちんと決めるべきこと
・あえて国民投票に持ち込まないで、国民は原発反対なんだから政治が決めるべき
・政治家が決めるのが民主主義

【反対】
・まず議員が国民の意見を聞くこと。国会で議論することが大切
・国民投票は危うい。そんなことをしなくても国会が変わって脱原発に向かうべき。それができると信じたい

【大反対】
・やられちゃう。(脱原発が)絶対勝てるならいい

【(選択肢にはなかったが)真ん中を選択】
・国民みんながどう(考える)かと思うと、不安がある
・もっと理解が深まってからの方がいい
・日本では議論する文化がなく、まだまだ未熟だから
・CMなど不安なところがある

これは記録に残っているほんの一部の意見です。大阪から駆け付けた4人やファミリーの参加もあり、総勢13人でシールを集め、天気も良く、賑やかに楽しく、みなさんの意見を聞くことができました。

国会前で。暗くなる前に撮影したした集合写真

実際に「原発」国民投票が行われることになったら、こういった路上や戸別訪問などで、賛否両派が不特定多数の人に話しかけて、議論に花を咲かせることが望まれます。マスメディアだけでなく、路上もまたメディア(意見交換を媒介する場)となり、その盛り上がり次第で国民投票の質も変わってくるでしょう。

小さな試みではあるものの、このようなシール投票はその予行演習としての側面もあると思っています。

これからもシール投票は続けていきます。皆さんぜひ、どこかで見かけたらシール一票をよろしくお願いいたします。

3月11日には、国会前と川崎以外でも当会のメンバーが活動を行いました。日比谷公園で行われた「ピースオンアース」にもメンバー二人が参加して、会のパンフレットをみなさんに配布しました。また名古屋では、栄で行われた「3.11 原発ゼロNAGOYA ACTION」の会場前舗道で、会のパンフレット配布とシール投票を行いました。名古屋の模様は、別途のちほどご報告する予定です。


7/15:愛知サマーセミナー「3.11後のヨーロッパ原発国民投票」

愛知サマーセミナーにて、大芝健太郎さん講演を行います

●日 時: 2017年7月15日(土)
 開演:2限(11時10分~12時30分)
●会 場:同朋大学 博聞館 1階 H103教室
●参加費: 無料(愛知サマーセミナー2017『21世紀型学び』の講座)
●申込み: みんなで決めよう「原発」国民投票・東海
 渡邊(下記)(当日、直接参加も可能)

世界では原発について、どのように国民投票が活用されているのか。
リトアニアでは新規原発拒否、ブルガリアではボイコット運動・・・。
2011年3月の東日本大震災以降、国内外の住民投票・国民投票の取材と
発信を続けてきた大芝健太郎さん。
旅するジャーナリストとして、スイス、リトアニア、ブルガリア、スコットラン
ド(独立)、イギリス(EU離脱)と世界を駆け巡って見てきたものは・・・

http://samasemi.heteml.jp/flex/php/SearchClass.php?ex=1&ev=19&i=124

同朋大学
〒453-8540 名古屋市中村区稲葉地町7-1
TEL:052-411-1113
●地下鉄+市バス:地下鉄東山線「中村公園」下車。
6番出口のバス停より、市バス中村13号系統「稲西車庫」行に乗車。「鴨付町」にて下車すぐ(名古屋駅からの所要時間約13分)。
●名古屋駅から市バス:「笹島町(西)」(名鉄レジャックの西、新幹線高架下から西側)より、市バス栄24号系統「稲西車庫」行に乗車。「鴨付町」下車すぐ(所要時間約20分)。

大芝健太郎(ジャーナリスト)
1986年埼玉県東松山市出身。2011年のリトアニアを皮切りに、国内外の住民投票・国民投票などの直接民主主義の現場を精力的に取材。
スイス、リトアニア、ブルガリア、スコットランド、イギリスなど欧州を中心に「原発」や「独立」に関する重要な国民投票を現地からリポートしている。

申込みアドレス koji747474★yahoo.co.jp(渡邊)
★を@に書き換えて送信してください。

7/23:(関西)連続講座「原発からみる民主主義」第4回・フランス

★連続講座★「原発からみる民主主義」
~チェルノブイリと福島の事故をうけたヨーロッパ各国の選択~

チェルノブイリや福島の事故をうけて、世界各国はどのような選択をしているのだろうか。
私たちがいますべきこととは、なんだろう。
原発の是非を問う国民投票の実施を求めて活動している市民グループ・「原発」国民投票は、関西で連続講座を開催中です。書籍『脱原発の比較政治学』執筆者の先生方をお迎えして、ヨーロッパ各国の事例について講演していただき、原発政策と民主主義について議論を深めます。

いよいよ最終回!
第4回は「フランス」

米ソ冷戦下よりフランスにとって原子力は軍事・民生を問わず国力を象徴する重要な技術でした。当初国民的合意で推進された原発は、次第にエリート官僚らが専門的知識を武器に決定プロセスから国民・政治家を排除し、民主主義の「赤字」を生みました。福島原発事故後、国民の危機意識が高まる一方、「減原発」を公約に掲げたオランド大統領が逆に原発輸出に積極的であったなど、原子力信仰は衰えていません。59基の原発、「原子力ムラ」など多くの点で日本と共通するフランスの状況を学びます。

講師:畑山 敏夫(はたやま としお)

1953年生まれ。佐賀大学経済学部教授(政治学)。著書に『現代フランスの新しい右翼――ルペンの見果てぬ夢』(法律文化社/2007年)、『フランス緑の党とニュー・ポリティクス――近代社会を超えて緑の社会へ』(吉田書店/2012年)ほか。

日時:7月23日(日)
開場13:30/開始14:00(16:00 終了予定)
場所:葺合文化センター 中会議室2
(神戸芸術センター6階)
http://www.kobe-bunka.jp/facilities/fukiai/
(地下鉄/JR新神戸駅より徒歩4分)

●料金:500円(資料代)
●主催:みんなで決めよう「原発」国民投票・関西
●申し込み方法:以下のいずれか(予約優先)
Facebookイベントページへの参加表明
Eメール: mintkansai@gmail.com
電話: 090-4273-4591(大音/おおと)

☆実施済みの講座
第3回 6月25日 「イタリア」(講師:高橋 進さん)
第2回 5月28日 「ドイツ」(講師:小野 一さん)
第1回 4月23日 「スウェーデン」(講師:渡辺博明さん)

活動報告:関西:5/28 連続講座第2回「ドイツ」

5月28日(日)、連続講座「原発からみる民主主義」〜チェルノブイリと福島の事故をうけたヨーロッパ各国の選択〜の第2回「ドイツ」編を、工学院大学の小野一教授を講師に招き、大阪市内のSALTVALLEYで開催しました。

主催の当会、関西メンバーからの報告を下記に掲載します。



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連続講座第2回「ドイツ」にお越しくださり、ありがとうございました!

会場はありがたいことに満席となり、少々窮屈になってはしまいましたが、小野先生から私たちへの問いかけを含んだ講義の内容が、参加されたみなさんの持っている意見を掘り起こし、活発な議論の場になりました。

まずはドイツの政治状況について説明され、1980年代にスタートした緑の党の存在が、結果的に福島原発事故後の脱原発路線に影響していると分かりました。

チェルノブイリ事故により社会民主党が、福島事故により保守政党であるキリスト教民主社会同盟もが脱原発路線に変更し、結果としてメルケル首相の脱原発発言に繋がります。

福島事故後2011年に緑の党の州首相が誕生し、脱原発世論の高まりを受け、選挙対策のために政策転換されたのではないかと言われていました。

講師の小野先生は「原発には反対だが、それを国民投票で決めることには懐疑的な立場」。

常に私たちに問いを投げかけながら講義してくださることで、会場全体の意見交換が活発になりました。違う意見であっても伝え合い、議論する機会をつくれたことは、「原発」国民投票の会ならではの場となったように思います。

「あなたはなぜ、原発に反対するのですか?」

「もし国民投票の結果、自分の望まない結果になったとき、あなたはどうしますか?」

ご参加くださり、ありがとうございました。
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次回、「原発からみる民主主義」の第3回は、「イタリア」編です。6/25(日)14時から、龍谷大学の高橋進教授を講師に招いて神戸市内でを開催します。申し込み方法など詳細は、こちらをご覧ください。

6/25:(関西)連続講座「原発からみる民主主義」第3回・イタリア

★連続講座★「原発からみる民主主義」
~チェルノブイリと福島の事故をうけたヨーロッパ各国の選択~

チェルノブイリや福島の事故をうけて、世界各国はどのような選択をしているのだろうか。
私たちがいますべきこととは、なんだろう。

原発の是非を問う国民投票の実施を求めて活動している市民グループ・「原発」国民投票は、関西で連続講座を開催中です。書籍『脱原発の比較政治学』執筆者の先生方をお迎えして、ヨーロッパ各国の事例について講演していただき、原発政策と民主主義について議論を深めます。

第3回「イタリア」
2度の国民投票で、一貫して脱原発を選択したイタリア。原発国民投票によって、初めてイタリア国民は、自らの力で政策転換を可能にしたという点で、民主主義の観点からも注目すべき国民投票だったといえます。

イタリアでは、原発問題はどのように扱われ、国民の意識の変化があったのか。ポピュリズム政治と言われるベルルスコーニ政権の推進路線にも屈することなく国民運動へと広げ、国民の意思が反映できたのか、その背景を学びます。

高橋 進(たかはし・すすむ)

龍谷大学法学部教授(西洋政治史)
『イタリア・ファシズム体制の思想と構造』法律文化社、1997年、「イタリア──レファレンダムの共和国」坪郷實編著『比較・政治参加』ミネルヴァ書房、2009年、『ポピュリズム時代のデモクラシー』(共編著)法律文化社、2013年ほか。

日時 : 6月25日(日)
開場13:30/開始14:00 (16:00 終了予定)
●会場:神戸市立兵庫勤労市民センター 第8会議室
http://www.kobe-kinrou.jp/shisetsu/hyogo/index.html
(神戸市兵庫区羽坂通4-1-1 (JR兵庫駅 山側すぐ))

料金:500円(資料代)
申し込み方法:以下のいずれか(予約優先)
Facebookイベントページへの参加表明
Email:mintkansai@gmail.com
電話:090-4273-4591(大音/おおと)

☆今後の予定
第4回 7月23日 「フランス」(講師:畑山さん)/場所:調整中

☆実施済みの講座
第2回 6月25日 「ドイツ」(講師:小野 一さん)
第1回 4月23日 「スウェーデン」(講師:渡辺博明さん)

活動報告:関西:4/23 連続講座第1回「スウェーデン」

4月23日(日)、連続講座「原発からみる民主主義」〜チェルノブイリと福島の事故をうけたヨーロッパ各国の選択〜の第1回「スウェーデン」編を大阪市内のクレオ大阪西で開催しました。

龍谷大学法学部の渡辺博明教授(政治学)を講師に迎え、「原発からみる民主主義」の題名のとおり、原発をめぐるスウェーデンでの動きを知る話だけでなく、スウェーデンでの民主主義の在り方、政治文化の育み方(小学校から政治に触れる機会がある!)、市民の声を活かせる制度の在り方など、幅広く考えを巡らせることができました。

また、参加された方々からの質問も、様々な視点から出され、とても有意義な会になりました。

脱原発の比較政治学』(法政大学出版局)が執筆された2012年の状況から変化しているなか、今の日本の状況をふまえた考察を加えて下さるなど、直接お話を聞くことの醍醐味を感じました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうごございました。

第二回講座では、「ドイツ」を取り上げます。工学院大学の小野一教授(政治学・国際関係論)を迎え、5月28日(日)に大阪市内のSALTVALLEYで開催します。申し込み方法などの詳細は、当Webサイト内の「5/28:(関西)連続講座「原発からみる民主主義」第2回・ドイツ」ページをご確認ください。

活動報告:神奈川:5/21 鎌人いち場にブースを出展

5月21日(日)鎌倉海浜公園でのお祭り「鎌人いち場」に、ブースを出展させていただきました。

美味しい地元の飲食店さんがたくさん出店されていてグルメも満足なこのイベント。「横浜・瀬上沢の自然を守ろう」や「鎌倉のゴミ問題」を扱うグループなど、地域の問題に注目している団体が多くて、勉強にもなります。

当会(みんなで決めよう「原発」国民投票)では、今回もシール投票を行いました。

横軸が、原発再稼働に「賛成?」「反対?」で、 縦軸が、原発国民投票を「やったほうが良い」、「やらないほうが良い」として、座標軸形式にすることによって、二つの質問を同時に問いかけました。

結果は画像の通りになりました。

シール投票を通して、いろいろなご意見の方とお話ができるのが、私たちにとってとても有意義な時間です。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。