【2/15イベント報告】 兵庫県西宮市にて”じっさいどうなん?「放射能測定マップ」読み解き講座in西宮

「みんなのデータサイト」の中村さん

2/15に、兵庫県西宮市にて”じっさいどうなん?「放射能測定マップ」読み解き講座in西宮 〜みんなのデータサイトさんと過去・現在・未来を考える〜”を開催しました。
https://facebook.com/events/s/833336617089150/

みんなのデータサイト」の中村さんからは、まず最初に福島県伊達市に住んでいる方が、福島原発事故当時のことを語った裁判の意見陳述書の一部を読み上げ、紹介されました。

その中には、何も知らなかった、知っていれば無用な被曝をしなかったかもしれない、という切実な思いが綴られていました。

その後、マップ集を作るまでのいきさつや、本の中身について、ギュギュッとまとめて紹介していただきました。

全国で31箇所の市民測定所ボランティアの方々が、東日本の食べものや土壌を採取し、ひとつひとつ積み重ねたデータがまとめられているこの資料集は、歴史に残る貴重なものだと改めて感じました。

また、書籍にしてISDNコードをつけると、国会図書館に必ず2冊収められることになっているそうで、空から測定したデータをまとめただけの国のデータよりも、土壌の測定値を積み重ねた市民の信頼できるデータを、事実としてしっかり後世に残していくために、書籍化という選択肢も市民活動を記録していく上で、大切だと感じました。

   阪神測定所の影山さん

中村さんから東日本についてお話いただいた後は、会場の近くにある阪神測定所の影山さんから、西宮で測定してきた内容について紹介していただきました。

福井県若狭湾岸にあるたくさんの原発が事故を起こせば、関西でも同じように影響はある。東日本で起きていることを、自分ごとに引きつけて聞くことができました。

また、西日本で手に入る食材や土壌でも、Cs137は検出されることがあり、それは福島原発事故以前の大気圏核実験による放射能が、今も残っているのだ、ということもわかりました。(Cs137の半減期は30年だから、核実験以来2回しか半減期は来てなくて、1/4になっただけで消えてない)

そして、オプショナルツアーの測定所訪問へ!

   阪神測定所の測定器

会場のあんのん舘から歩いて向かい、小さな路地の奥にある測定所さんへおじゃましました。

測定器は鉛でできた機体で、蓋を動かすのも重たく、外部からの自然放射能の影響による測定値のブレを避けるために、水を入れたペットボトルで覆われていました。

測定には1Lのサンプルが必要で、開始から12時間後に結果が出るそう。

とても有意義な時間で、初めて測定所を訪問した私は(きっと参加者のみなさんも)興味津々でした!

企画して良かったです^_^

参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

(関西運営委員:本村)

☆みんなのデータサイトさんHP
https://minnanods.net/

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