緊急共同声明:いばらき原発県民投票条例案は継続審議とすべきである

東海第二発電所の再稼働の賛否を問う県民投票条例案が6月23日の茨城県議会本会議で採択される予定ですが、これは継続審議とし、議論を深めていくべきだと考えます。

いばらき原発県民投票の会は6月22日(月)、全茨城県議宛に、継続審議を要望する文書を送付し、その文書をWebサイトに公開しました。また、「連合審査会における反対意見表明に対する指摘事項」を作成し、これも会のWebサイトに掲載しています。

(参考)いばらき原発県民投票の会Webサイトより
「継続審議の要望書」および「意見表明への所感」を公開しました

「連合審査会における反対意見表明に対する指摘事項」に詳しく記載があるように、18日に開催された連合審査会で採決直前に行われた反対意見表明では、条例案や住民投票全般に対する明らかな事実誤認や論理矛盾がいくつも見られました。また、反対意見表明には、参考人として呼ばれた有識者や請求代表者の発言を踏まえない箇所もいくつもありました。

1日だけというスピード委員会審議で、採決の決定前に論点を整理して議論を深めることは、どだい不可能だったのです。連合審査会で県議は口々に請求者への敬意を語りましたが、2か月間に及ぶ署名収集を経て直接請求がされ、提出がされた条例案に対して、たった1日しか委員会審議を行わないという態度は、到底86,703名の請求者に対し、敬意を払っているものとは思えません。

いばらき原発県民投票の会は「話そう 選ぼう いばらきの未来」という標語を掲げ、これまで活動を続けてきました。一方、県議のみなさんは「話そう」の専門家として、有権者から議席を託されていることと思います。条例案審議の段階でその「話そう」の思いが踏みにじられることは、あってはなりません。

いばらき県議会各会派・県議は、23日の本会議で条例案の採決をすることなく、継続審査とすることを主張していただきたい。

2020年6月22日
〇 みんなで決めよう「原発」国民投票  運営委員会
〇原発県民投票静岡2020 代表・中村英一
〇女川原発再稼働の是非をみんなで決める県民投票を実現する会
  代表・多々良哲
〇原発都民投票 請求代表者・高田恵理

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コメント

  1. 清水 民男 より:

    6月19日の委員会で規制委員会の発言で、重点安全項目に火災を入れていましたが、東海第二原発は難燃性電線を使用せず従来の可燃性電線のまま再稼働を決めています。これが国土交通省の排水機場では洪水時の人命にかかわることで、40年以上たった排水機場の更新を更新マニュアルとして綱領を決め、難燃性電線を使用するよう定めています。高度な技術を必要とする原発では排水機場以上の信頼性確保が必要であり、また規制基準にも謳われている通り難燃性に更新電線することを強く求めます。

  2. 松浦 真 より:

    今の議員は(特に与党議員)は選挙で選ばれたから全権委任されたと思い違いしています。議員の役割は住民の意見を聞いて議会に反映させることが最も重要です。自分たちが決めたことを住民に押し付けるなどは議員の役割を全く倒錯した行為です。住民投票をすれば自分たちの意見と異なる結果を恐れて反対することは自分たちは住民の利益と反する立場に立つことを表明することになります。議員としての初心に帰るべし。


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