改めて「原発」都民投票と「原発」国民投票を求めます

原発が争点になっていることを歓迎します

市民グループ・みんなで決めよう「原発」国民投票は、2014年2月9日に投開票が行われる東京都知事選挙において、原発の是非が主要な争点の一つとなっていることを歓迎します。

東京都は原発エネルギーの大消費地であり、東電の大株主でもあります。また、事故が起きれば都民も大きな影響を受けることが、福島第一原発の経験から明らかです。私たちは、今回の都知事選挙を通じて、多くの都民が原発について学び、考え、話し合い、そして貴重な一票を投じることを呼びかけます。

新しい知事には「原発」都民投票の首長提案を求めます

ただし、あるひとつの課題について民意を正しく測るためには、選挙よりも住民投票のほうが優れていることを、私たちは主張します。

都政の課題は多岐にわたり、今回の選挙でも原発を争点にする候補とそうではない候補がいます。投票の際にどの課題を重視するかは有権者に任されます。また選挙には、候補者の人間性・経歴・哲学などを考慮し「ひと」を選ぶという側面もあります。これらの理由から、選挙の結果が出ても、それでひとつの課題について民意が示されたのかどうか、見解が分かれることが往々にあります。それに対して住民投票では、ひとつの課題について有権者自身の意思を投票するため、結果が示す民意は明白です。
 
私たちは改めて、「原発」都民投票の実施を強く求めます。新しく選ばれる都知事は、32万筆の有効署名とともに直接請求が実施された重みを理解し、「原発」都民投票条例案を首長提案することを望みます。(当会はこれについて都知事選候補者に公開質問状を送付しています。)

都民投票の実施によって、原発についての都民の意思は明白に示されます。また、都民投票の投票用紙を手にすることで、東京都民ひとりひとりが「原発をどうするのか」、いま以上に考える機会と当事者意識を持つことになり、議論が深まると考えます。

国家としての方針は「原発」国民投票で国民の意思を問うべきです

今回の都知事選について、「東京の人間だけで原発の是非を決めていいわけではない」という主張があります。もっともな主張です。私たちの会では、立地自治体における「原発」住民投票に賛同し、応援しています。地域には地域の事情があり、それぞれの地域で住民投票が行われることに高い意義があります。

そして、日本が国家として原発を続けるのかどうかについても、国レベルの住民投票、つまり国民投票が行われるべきです。国民投票では、立地自治体の民意、大消費地の民意、その他の地域の民意を合わせた、日本国民の総意がはっきりと示されます。

原発の問題は、国民みんなの問題です。官僚や政府、国会議員、電力会社だけで決めて良いものではありません。利害関係を持つ「誰か」に任せていたら、その「誰か」の視点や意見だけが反映されてしまいます。

いまこそ「誰か」に任せる「お任せ民主主義」から卒業し、大事なことはみんなで決めようではありませんか。「原発」国民投票の実施をいま、私たちは強く求めます。

賛同人、署名者のみなさんへの御案内(2013-12A)

10月20日に天野祐吉さん、11月25日に辻井喬(堤清二)さん
と、当会の活動を強力にバックアップしてくれたお二人が
相次いで亡くなられました。

国会では、指摘された数々の問題点について明確な答え
が出されないまま、特定秘密保護法が拙速に採択されました。
その喧噪の一方、新しいエネルギー基本計画によって、
原発政策の転換が図られようとしています。

『「主権者」は誰か』これは、やはり当会の賛同人だった
故・日隅一雄氏の著書(岩波ブックレット)のタイトルですが、
今ほどこの問いかけが必要とされているときは無いの
ではないでしょうか。

情報公開や熟議を蔑ろにし、主権者を置き去りにする
ような政治から脱却し、国民が本当の主権者になる社会を
求めていかなければいけません。

故人の歩みに恥じぬよう、私たちも一歩一歩、
前に進んでいきましょう。

「原発」国民投票・事務局から、以下7点、お知らせいたします。

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□ 訃報 辻井喬(堤清二)さん
□ リレーメッセージ「第16回 是枝裕和 (映画監督)」
□ 改めて「原発」国民投票を求める/
 エネルギー基本計画のパブコメに参加しよう!
□ Webチームと読み物編集部のボランティア募集
□ 東京で賛同人会、静岡で説明会を開催しました。
□ 公開討論会を企画中
□ 各地の住民投票の動きについて

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◆訃報 辻井喬(堤清二)さん
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11月25日、辻井喬(堤清二)さんが亡くなられました。 当会結成時の「呼びかけ人」であり、その後「賛同人」として当会のインタビューにも応えていただきました。 

・リレーメッセージ「第7回 辻井喬 (詩人・作家)」
http://gkokumintohyo.com/archives/5749

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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◆リレーメッセージ「第16回 是枝裕和 (映画監督)」
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「読み物編集部」による賛同人リレーメッセージ。今回は、映画監督の是枝裕和氏に手書きのメッセージを寄せていただきました。監督の気持ちが伝わってくる文章です。ぜひ読んでみてください。

http://gkokumintohyo.com/archives/7734

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◆改めて「原発」国民投票を求める/エネルギー基本計画
のパブコメに参加しよう!
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政府は、来年の1月にもエネルギー基本計画を閣議決定して、「2030年代に原発ゼロ」という原発政策を転換しようとしています。私たちが従来主張しているように、国民投票がまず先に行われるべきです。

来年の1月4日まで、パブリックコメントが募集されています。その中で、「原発政策はどうあるべきか?」、思うところを記述すると共に、「原発」国民投票の実施を政府に訴えましょう。

詳細はこちら → http://gkokumintohyo.com/archives/7831

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◆Webチームと読み物編集部のボランティア募集
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「Webチーム」と「読み物編集部」のボランティア・メンバーを募集します。現在、両チームとも運営は火の車です。

一人一人の小さな力が積み重なってはじめて、会の活動を継続し、広めていくことができます。少しだけでも手伝えそう、という方は、気軽に連絡してみてもらえると助かります。

詳細はこちら → http://gkokumintohyo.com/archives/7818

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◆東京で賛同人会、静岡で説明会を開催しました。
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直接請求を経験した人たちと一緒に活動ができることはは大変心強いです。これから、住民投票と国民投票の運動を、共に盛り上げていきます。

・11月17日、東京で第一回目となる賛同人会を開催
http://gkokumintohyo.com/archives/7675

・11月23日、静岡県で「原発」国民投票の説明会を開催
http://gkokumintohyo.com/archives/7705

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◆公開討論会を企画中
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現在、第三回目となる原発の是非についての公開討論会を準備しています。都内で2月中に実施することを目指しています。

登壇者は充実した顔ぶれとなる予定です。日程を含め詳細は後日発表しますので、ぜひご期待ください。

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◆各地の住民投票の動きについて
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・12月4日、福島県楢葉町で、中間貯蔵施設の建設の是非を問う住民投票を求め、2237名分の署名が町選挙管理委員会に提出されました。有権者の3分の1を超える署名に議会がどう応えるか、注目されます。

楢葉の有志2237人の署名提出 中間貯蔵施設の是非で住民投票条例制定へ(福島民報)
https://www.minpo.jp/news/detail/2013120512578

・12月8日には、埼玉県北本市で、新駅建設の賛否を問う住民投票が告示されました。投票日は12月15日です。以下は日経BPケンプラッツに掲載された詳細なレポートです。

51億円・新駅建設の賛否を市民に問う、15日投票
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20131210/644009/

・12月11日、住民投票の条例案が、京都府亀岡市議会の委員会採決で、反対5、賛成2で否決されました。本会議での採択は13日です。

住民投票条例案を否決 スタジアム建設で亀岡市会委(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20131212000046

改めて「原発」国民投票を求める/エネルギー基本計画のパブコメに参加しよう!

******* パブコメの募集は終了しました *******

来年1月にエネルギー基本計画が決定される

「原発の稼働のような重大な問題は、十分な情報公開と国民的議論を経て国民投票で決定されるべき」。私たちは一貫して、このことを訴えてきました。

しかし日本政府は今、原発や日本のエネルギー利用に関するもっとも重要な計画である「エネルギー基本計画」を、少数の専門家による提案と内閣による審議、およびたった一ヶ月弱のパブリックコメントの募集を経て、来年1月にも閣議決定しようとしています。

原発政策が大きく転換される予定

新しいエネルギー基本計画は、12月13日(金)に開催された「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会(第13回会合)」でまとめられた「エネルギー基本計画に対する意見」を踏まえて、決定されることになっています。

この意見は、原子力を「基盤となる重要なベース電源」と位置付けています。また、依存度についても「可能な限り低減させる」とする一方、「我が国のエネルギー制約を考慮し、安定供給、コスト低減、温暖化対策、安全確保のために必要な技術・人材の維持の観点から、必要とされる規模を十分に見極めて、その規模を確保する」としており、民主党政権時代に決定された「2030年代に原発ゼロ」という方針を覆す内容になっています。

原子力の「位置づけ」と「政策の方向性」は意見の17、18ページ目に、以下のように記されています。

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意見の全文および素案の骨子のPDFは、下記からダウンロードできます。

本来は「原発」国民投票の結果を踏まえて、決定されるべき

エネルギー基本計画は本来、「原発」国民投票を実施し、その結果を踏まえ、国民の意見を最大限に反映させるかたちで作成されるべきものです。

資源エネルギー庁の官僚による作文を、少数の専門家が追認し、内閣がそれを閣議決定する…このようなプロセスによって決定されていいものではありません。

福島第一原発のメルトダウンを経験した日本では、原発およびエネルギー問題については、最大限に丁寧かつ民主的なプロセスを取ることにより、国民的合意の形成を図ることが強く求められます。

私たちは改めて、「原発」国民投票の実施を、日本政府および各政党に対して要求します。

パブコメ応募に参加しよう!

閣議による正式決定に先立ち、資源エネルギー庁はパブリックコメントを募集しています。募集期間は12月6日~1月6日で、既に期日まで一か月を切っています。

<みんなで決めよう「原発」国民投票>では、パブリックコメント提出のキャンペーンを展開していきます。政府がパブリックコメントの結果にどれだけ耳を傾けるのか、それは保証できません。しかしそれでも、国民の声をしっかりと届けていきましょう。

パブリックコメントの意見提出は、以下のページのフォームより行うことができます(リンク先のページの一番下、「意見提出フォームへ」ボタンをクリックします)。

みなさんもぜひ、パブリックコメントを提出してください。また、一人でも多くの人がパブリックコメントを提出するよう、TwitterやFacebookでの拡散や、街頭でのアピールを一緒に展開していきましょう。

「原発」国民投票の実施に賛同している皆さん

送る意見の中にぜひ
「本来は『原発』国民投票の結果を踏まえて、決定されるべき」
「国民の意見を反映させるには、『原発』国民投票を実施してほしい」

などの文言を、追加で加えましょう。 第一義的には、これは立法府にロビー活動をするものですが、行政にも、「国民の声がこれだけあるのだ」と、届けていきましょう。

(補足)
パブリックコメントは、「原発」国民投票と比べると、国民の声を反映させるための方法としては不十分なところがあります。全ての有権者に投票用紙が郵送され広報が行われ、投票が促される国民投票とは異なり、パブリックコメントでは通常、一部の人の意見しか代表することができないからです。特に原発政策というような重要課題については、パブリックコメントではなく国民投票が採用されるべきです。

私たちは、重要課題についてのパブリックコメントのその不十分さを認識しつつも、一方民意を諮る方法としてのその意義も評価しています。

選挙は政治家に白紙委任を与えるものではありません。数年に一度しか行われない選挙とは独立して、大きなコストをかけることもなく、特定の政治課題についてシングル・イシューで国民の意見を収集できるパブリックコメントには、相当の意義が認められます。

そのため私たちは、今回のパブリックコメント募集に多くの声が寄せられ、その内容が政府の決定に一定の影響を与えていくことを望んでいます。


会員・賛同人からのメッセージ集(12月分)

poinse4(会としては 原発「反対」または「賛成」を打ち出してはいません。賛同人個々人が、それぞれの思いを抱いて運動に参加しています)

新しく会員登録・賛同人登録された方々から
メッセージをいただいています。

一部ご紹介させていただきます。

ひとつひとつ、すべてが個人の方々のご意見です。

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明治から大正で自由と主張の自己をつかんできたのに、また昭和から今に至りどうしてこうもガバナビリティーのしやすい国民になってきてしまったのか。

(東京都・Kさん)
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原発の廃止は今日において比較、選択の問題ではなく、人類として当然のことです。

(神奈川県・Kさん)
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未来の子供たちに誇れる意志を明確に示す。原発反対は、現在最も分かり易い誇れる意志である。

(新潟県・Sさん)

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父は戦争に駆り出され、抑留になりかけ餓死寸前で日本に帰ってきました。

母は従妹を15人も亡くしました。

傷痍軍人を見ながら育ったわたしは子供のうちから何度も戦争の夢を見ていました。本当に怖い夢でした。

学校に行くようになって高校で憲法九条のレポートを出す授業がありました。

それは感動的なものでした。

国連憲章と、日本の憲法。

わたしは戦争に行かないでいいんだと思いました。

本当に戦争をしたあと、みんなが反省して作った憲法、そして憲法9条。

わたしは、ずっとこれに守られてきました。

なんとか形骸化しようとしてきた、自民党。

わたしは、ずっと許さないと思っていました。

ことここに至って、わたしは声を上げたいと思います。

わたしたちを死や、不幸のどん底に落としいれる9条を変えないでください。

国民の誇りをこれ以上汚すのはやめてください。

(千葉県・Hさん)

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原発を無くすことは次世代への義務だと信じています。

(神奈川県・Iさん)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

再生可能エネルギーで、環境負荷無しを目指しましょう!!

原発は、核のゴミ問題が 解消出来る技術見通しが合意

できるまで、推進すべきではありません。

(福岡県・Wさん)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

やりとげましょう!

(山口県・Nさん)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kaneno6
ひとつひとつ、すべてが個人の方々のご意見です。

賛同人のみなさま、メッセージをありがとうございます!

■会員募集のお知らせ

会員募集のご案内

■賛同人申し込みフォームはこちらです

申し込みフォーム

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<署名いただいた方がたからの、直筆コメント の一部> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1524928_476414082475511_714114850_n

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お花の写真はこちらのサイトからお借りしています

「季節の花 300」

   http://www.hana300.com

リレーメッセージ「第16回 是枝裕和 (映画監督)」

第16回目を数える「賛同人リレーメッセージ」。今回は、映画監督の是枝裕和監督に、メッセージを寄せていただきました。


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是枝裕和 (映画監督)
1962年、東京生まれ。87年に早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加し、主にドキュメンタリー番組を演出。

95年、初監督した映画『幻の光』(主演:江角マキコ、浅野忠信、内藤剛志)が第52回ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。04年、監督4作目の『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて映画祭史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)を受賞。その他『歩いても 歩いても』『空気人形』『奇跡』など作品多数。

昨年、初の連続ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』全話脚本・演出・編集を手掛ける。最新作『そして父になる』(主演 福山雅治)はカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。

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福島の原発事故に全く収束の目処も
立たないこの状況で、原発の輸出を
再開するなどといった常軌を逸した
判断がなぜ可能なのか?
全く理解が出来ません。
地球に対して無責任極まりない暴挙です。


今回の震災と「福島」を教訓にして、
こどもたちにどんな未来を受け渡すのか?
真剣に考えましょう。


僕は、それが「原発に依存しない世界」で
あることを信じ、願っています。


                       映画監督 是枝裕和

 

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11/23 静岡で説明会を開催しました

shizuoka11月23日(土)14時から、静岡市葵区のワークショップルームにて【「原発」国民投票のココロ in 静岡】を開催しました。静岡県内で「原発」国民投票の説明会を開催するのは初めてのことでしたが、10人強の参加者があり、活発な議論が交わされました。

皆さんご存知のとおり、静岡県では2012年、【みんなで決めよう「原発」県民投票 静岡】が主体となり、県民投票を求める直接請求が行われました。当会としても立ち上げ時その他、積極的に支援をしています。

今回は、県民投票運動を実践したメンバーを中心に、「原発」国民投票に関心を持つ方々が集まりました。また県民投票には深く関わっていなかった学生も参加し、積極的に発言をしてくれたのは嬉しかったです。愛知県から来られた方も一人、いらっしゃいました。

説明会では、当会の静岡県運営委員の成澤が司会進行を務め、運営委員長の鹿野が「原発」国民投票について、また会の活動について解説を実施。浜岡原発の立地県であり直接請求も経験済みとあって、一家言を持つ者が参集しており、会の方針についてなど突っ込んだ話し合いの場となりました。

以下に、参加者の感想をシェアします。

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「原発国民投票」議論は大切です。一方で県民投票経験した私たち、静岡県議会議員選挙はどうする?の議論も。(M.K.さん)

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多くの日本人は自分の意見を人前で主張せず、不本意ながら他人の決定に従っている。「おかしいことはみんなで声をあげよう」といっても沈黙する多くの国民は周りとの衝突を嫌い、大多数の意見になってはじめて同調する。「和を以て尊し」は言い換えれば個人の主張を封印することと言える。

ワンイシューについて「無記名で」自分の意見を表明できる道具を国民が手にすることは「静かな市民革命」と思う。

これからも細部の詰めで苦労があると思いますが、実現の議論が深まることを期待します。(N.M.さん)

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脱原発社会(国家)の実現を最終目標とした場合、国民投票を目指すことが、最短距離または最適戦略であるかとは、断言できません。(住民投票も同じ)

しかし、最高意志決定機関が存在しないのでは? と言われているこの国の政策に、民意を反映させ、しかもそれを制度化するには原発は絶好のテーマです。

さらに、世論の動向や政治情勢、国際情勢からして、反体制運動的なやり方の成功確率が極限まで低下している現在、(デモや抗議行動の方が性に合っている方々、ごめんなさい) 中立的な国民投票請求と、脱原発産業の育成と節電を求める参画型運動の二つがたいへん有望な運動形態であるということは、確実に言えると思います。(S.N.さん)

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一言で言って『戦略性と柔軟性の欠如』。初期の『中立戦略』に拘りすぎて運動が自縄自縛に陥っていると感じます。国民投票制度の確立と民主主義の成熟は非常に遠い崇高な目的。制定請求運動の盛り上がりこそがその目的達成への近道なのに、『運動の中枢を担う方々』の参加意欲を削ぐ原発に対する『中立戦略』が勢いを削ぐ原因になっていると思います。制定請求運動を盛り上げる為には『脱原発法案』を用意し、『原発の是非』では無く、『脱原発の是非』を問う『脱原発国民投票』にギアチェンジし、『脱原発賛成運動』として立ち位置を鮮明にすべきと改めて強く思いました。(M.K.さん)

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「原発国民投票」について初めて話を聴いた。国民投票は先例がないから、ハードルは相当高いと思う。地方議会について思うのは、代議制であることを盾に住民投票やパブリックコメントを受け入れることに議員の抵抗が強いことだ。住民の側も、政治的主張をためらう人は多い。国のレベルでもおそらく同様ではないか。が、住民投票という経験を通して、一般市民が多くを学び、政治意識を高めることができるとも聞く。

原発震災から2年たっても、国は原発ゼロを言えず、新しいエネルギー政策を示すこともできないでいる。だから国をけん制し原発に対する国民の意識を繋ぎとめておくためにも、「原発国民投票」呼びかけの運動は意味があると思う。(O.M.さん)

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原子力開発方針の意思決定は方法に拘っている場合ではないが、国民投票の手続を制定することは責任政党を国民が監視するために役立つと思った。(U.K.さん)

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お任せ民主主義にサヨナラを。
市民運動には様々な形態がありますが、これまでの伝統的な反対運動には限界があると感じています。みんなで決めよう「原発」国民投票は幅広い市民のパワーが広がって行くためのプラットフォームになると思います。(N .S.さん)

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これからも議論を続けながら、静岡の「原発」国民投票運動を盛り上げていきます。
静岡の皆様、よろしくお願いいたします。

11/17 第一回東京の集い(東京賛同人会議)を開催しました

会議の模様
11月17日(日)、東京都文京区・江戸川橋駅そばの会の事務所にて、「原発」国民投票・第一回東京の集い(東京賛同人会議)が開催されました。

10人強が参加し、「原発」国民投票についての理解を深めるとともに、今後のさらなる活動に向けて新たな一歩を踏み出しました。参加者は都民投票に深く関わっていたメンバーが多かったですが、国民投票・都民投票の集まりに来るのが初めての参加者も数人いて、今後の広がりを感じさせる会となりました。

前半は、会の運営委員長である鹿野氏が「原発」国民投票について説明を実施。後半は、東京の運営委員である柳浦氏をコーディネーターに、会が発足した原点とも言える2011年3月11日、東日本大震災の発生時に何をしていたかなどの体験を一人ずつシェアし、また今後の「原発」国民投票・東京の活動について話し合いを行いました。

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前福島県双葉町長の井戸川克隆さんが参加してくださり、体験シェアのパートでは、原発の被災自治体の長の生の声に、全員が真剣に耳を傾けました。

「原発」国民投票・東京では、これからも賛同人会やイベントなどを行っていく予定です。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

「原発」国民投票の実現に向けて、一歩一歩やれることを着実にやっていき、首都・東京から盛り上げていきましょう!

(写真左は、会のチラシを読む井戸川さんです)


賛同人、署名者のみなさんへの御案内(2013-11A)

*11月7日に配信したメールの内容になります。

秋が深まってきて、街ゆく人々もコートをまとうようになってきました。寒さがまし、これからは、街頭で署名を集めるには手がかじかむ季節です。

現在、島根県で脱原発条例の制定を巡り、福島県楢葉町で中間貯蔵施設の設置の是非を問う住民投票を巡り、それぞれ直接請求実施のための署名集めが繰り広げられています。

また、山口県と愛媛県では、「原発」県民投票の実現を模索する動きが始まっています。

自治体の原発政策に住民の声を反映させたい– どの動きにも、この気持ちが強く現れていると思います。

私たちが現在享受している「民主主義」は、私たちが望んでいる「民主主義」と本当に同じなのでしょうか?もし希望が現実と異なるなら、希望の実現に向けて、歩みを進めましょう。

みんなで決めよう「原発」国民投票の事務局から、以下4点をお知らせ致します。

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□ 山口/愛媛の住民投票の動き:11月8日(金)のシンポジウム
□ 各地の住民投票・直接請求の動きをご紹介します。
□ 特定秘密保護法案についての見解(運営委員長)
□ 東京で賛同人会、静岡で説明会など開催します
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◆山口/愛媛の住民投票の動き:11月8日(金)のシンポジウム
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原発住民投票の実施を視野に入れ、山口県と愛媛県で勉強会などが行われています。当会からもスタッフが現地に赴き、情報交換などをしました。

10月21日には以下の声明をHPに掲載しています。ぜひご一読ください。

「山口県・愛媛県で進行中の『原発』住民投票の動きに期待し、賛同します」
 → http://gkokumintohyo.com/archives/7621

また11月8日(金)には、山口県周南市でシンポジウムが開催されます。宮台真司、今井 一、田中 優、飯田哲也その他、豪華メンバーが集います。

・みんなで決めよう!上関・伊方原発 YES / NO ~「環瀬戸内」原発住民投票に向けて~

主催は「環瀬戸内」原発住民投票準備会(仮称)です。このイベントには、当会も「賛同」しています。

詳細はこちら → http://gkokumintohyo.com/archives/7643

直前のご案内になりますが、ご都合のつく方はぜひご参集ください。

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◆各地の住民投票・直接請求の動きをご紹介します。
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1.東京都小平市:最新の状況

投票用紙の情報公開(非公開決定処分の取り消しと公開の義務付け)を求める裁判が10月21日に開始されました。

「反映させる会」のHP( http://jumintohyo.wordpress.com )より、印象的な言葉を紹介いたします。
私たちの会は、これからも「反映させる会」の賛同団体として、応援していきます。

”5/26の住民投票以後も少しずつ活動を続けています。最大公約数的に市民に賛同してもらえる運動を継続出来れば良いですが、それはとても難しいこと。しかし、活動を継続していれば、また何か大きなチャンスが来るような気もしています。これからも無理をせず、過激になりすぎず、反映させる会として、やれる事をしっかり継続して行きたいと思います。”

2.島根県:脱原発条例制定へ向けて直接請求の署名集めを実施中 

島根県に「エネルギー自立地域推進基本条例」を制定することを目指し、「島根原発・エネルギー問題県民連絡会」(代表世話人・北川泉島根大名誉教授)が、10月21日に直接請求の署名集めを開始しました。署名期間は2か月間、12月21日までです。

会のホームページが立ち上げられています。
→ http://midori-eneren.com

3.福島県:「中間貯蔵で住民投票を」 楢葉町民有志が署名活動

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131102-00010014-minyu-l07
(福島民友新聞、11月2日配信)

“中間貯蔵施設(保管庫)の設置の是非を問う住民投票を楢葉町で実現させようと、同町民有志が1日までに「住民投票を実現させる会」を発足、町に条例案提出を求める直接請求の署名活動を開始”

4.京都府亀岡市:法廷署名の2倍以上が有効署名に

スタジアム建設:住民投票求める署名、3073人分有効
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20131026ddlk26040564000c.html
(毎日新聞、10月26日配信)

”亀岡市選挙管理委員会は24日、市内で府が計画しているスタジアム建設の是非を問う住民投票条例の制定を求め「亀岡未来つくり隊」が提出した署名について、3073人分が有効と発表した。31日まで、選管事務局(市庁舎6階)で縦覧され、有効署名数が確定する。条例制定の本請求に必要な署名は1485人分”

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◆特定秘密保護法案についての見解(運営委員長)
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10月25日、特定秘密保護法案が国会に提出されました。これに関して、当会の運営委員長の見解をHPに掲載しました。

「秘密保護法案は廃案とし、出直すべき」
http://gkokumintohyo.com/archives/7628

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◆東京で賛同人会、静岡で説明会など開催します
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「原発」国民投票の各地のイベントを紹介します。

・みんなで決めよう「原発」国民投票 東京の集い
11月17日(日)14時半~17時
会場:みんなで決めよう「原発」国民投票 東京事務所

・「原発」国民投票のココロ in 静岡
11月23日(土)14時~16時
会場:ワークショップルーム(静岡市葵区)

・海渡雄一弁護士講演会~秘密保護法について
11月17日(日)18時45分~
会場:浦和コミュニティセンター(埼玉県)

詳細はこちらをご覧ください
→ http://gkokumintohyo.com/schedule