賛同人、署名者のみなさんへの御案内(2013-12A)

10月20日に天野祐吉さん、11月25日に辻井喬(堤清二)さん
と、当会の活動を強力にバックアップしてくれたお二人が
相次いで亡くなられました。

国会では、指摘された数々の問題点について明確な答え
が出されないまま、特定秘密保護法が拙速に採択されました。
その喧噪の一方、新しいエネルギー基本計画によって、
原発政策の転換が図られようとしています。

『「主権者」は誰か』これは、やはり当会の賛同人だった
故・日隅一雄氏の著書(岩波ブックレット)のタイトルですが、
今ほどこの問いかけが必要とされているときは無いの
ではないでしょうか。

情報公開や熟議を蔑ろにし、主権者を置き去りにする
ような政治から脱却し、国民が本当の主権者になる社会を
求めていかなければいけません。

故人の歩みに恥じぬよう、私たちも一歩一歩、
前に進んでいきましょう。

「原発」国民投票・事務局から、以下7点、お知らせいたします。

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□ 訃報 辻井喬(堤清二)さん
□ リレーメッセージ「第16回 是枝裕和 (映画監督)」
□ 改めて「原発」国民投票を求める/
 エネルギー基本計画のパブコメに参加しよう!
□ Webチームと読み物編集部のボランティア募集
□ 東京で賛同人会、静岡で説明会を開催しました。
□ 公開討論会を企画中
□ 各地の住民投票の動きについて

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◆訃報 辻井喬(堤清二)さん
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11月25日、辻井喬(堤清二)さんが亡くなられました。 当会結成時の「呼びかけ人」であり、その後「賛同人」として当会のインタビューにも応えていただきました。 

・リレーメッセージ「第7回 辻井喬 (詩人・作家)」
http://gkokumintohyo.com/archives/5749

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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◆リレーメッセージ「第16回 是枝裕和 (映画監督)」
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「読み物編集部」による賛同人リレーメッセージ。今回は、映画監督の是枝裕和氏に手書きのメッセージを寄せていただきました。監督の気持ちが伝わってくる文章です。ぜひ読んでみてください。

http://gkokumintohyo.com/archives/7734

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◆改めて「原発」国民投票を求める/エネルギー基本計画
のパブコメに参加しよう!
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政府は、来年の1月にもエネルギー基本計画を閣議決定して、「2030年代に原発ゼロ」という原発政策を転換しようとしています。私たちが従来主張しているように、国民投票がまず先に行われるべきです。

来年の1月4日まで、パブリックコメントが募集されています。その中で、「原発政策はどうあるべきか?」、思うところを記述すると共に、「原発」国民投票の実施を政府に訴えましょう。

詳細はこちら → http://gkokumintohyo.com/archives/7831

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◆Webチームと読み物編集部のボランティア募集
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「Webチーム」と「読み物編集部」のボランティア・メンバーを募集します。現在、両チームとも運営は火の車です。

一人一人の小さな力が積み重なってはじめて、会の活動を継続し、広めていくことができます。少しだけでも手伝えそう、という方は、気軽に連絡してみてもらえると助かります。

詳細はこちら → http://gkokumintohyo.com/archives/7818

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◆東京で賛同人会、静岡で説明会を開催しました。
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直接請求を経験した人たちと一緒に活動ができることはは大変心強いです。これから、住民投票と国民投票の運動を、共に盛り上げていきます。

・11月17日、東京で第一回目となる賛同人会を開催
http://gkokumintohyo.com/archives/7675

・11月23日、静岡県で「原発」国民投票の説明会を開催
http://gkokumintohyo.com/archives/7705

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◆公開討論会を企画中
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現在、第三回目となる原発の是非についての公開討論会を準備しています。都内で2月中に実施することを目指しています。

登壇者は充実した顔ぶれとなる予定です。日程を含め詳細は後日発表しますので、ぜひご期待ください。

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◆各地の住民投票の動きについて
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・12月4日、福島県楢葉町で、中間貯蔵施設の建設の是非を問う住民投票を求め、2237名分の署名が町選挙管理委員会に提出されました。有権者の3分の1を超える署名に議会がどう応えるか、注目されます。

楢葉の有志2237人の署名提出 中間貯蔵施設の是非で住民投票条例制定へ(福島民報)
https://www.minpo.jp/news/detail/2013120512578

・12月8日には、埼玉県北本市で、新駅建設の賛否を問う住民投票が告示されました。投票日は12月15日です。以下は日経BPケンプラッツに掲載された詳細なレポートです。

51億円・新駅建設の賛否を市民に問う、15日投票
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20131210/644009/

・12月11日、住民投票の条例案が、京都府亀岡市議会の委員会採決で、反対5、賛成2で否決されました。本会議での採択は13日です。

住民投票条例案を否決 スタジアム建設で亀岡市会委(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20131212000046

改めて「原発」国民投票を求める/エネルギー基本計画のパブコメに参加しよう!

******* パブコメの募集は終了しました *******

来年1月にエネルギー基本計画が決定される

「原発の稼働のような重大な問題は、十分な情報公開と国民的議論を経て国民投票で決定されるべき」。私たちは一貫して、このことを訴えてきました。

しかし日本政府は今、原発や日本のエネルギー利用に関するもっとも重要な計画である「エネルギー基本計画」を、少数の専門家による提案と内閣による審議、およびたった一ヶ月弱のパブリックコメントの募集を経て、来年1月にも閣議決定しようとしています。

原発政策が大きく転換される予定

新しいエネルギー基本計画は、12月13日(金)に開催された「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会(第13回会合)」でまとめられた「エネルギー基本計画に対する意見」を踏まえて、決定されることになっています。

この意見は、原子力を「基盤となる重要なベース電源」と位置付けています。また、依存度についても「可能な限り低減させる」とする一方、「我が国のエネルギー制約を考慮し、安定供給、コスト低減、温暖化対策、安全確保のために必要な技術・人材の維持の観点から、必要とされる規模を十分に見極めて、その規模を確保する」としており、民主党政権時代に決定された「2030年代に原発ゼロ」という方針を覆す内容になっています。

原子力の「位置づけ」と「政策の方向性」は意見の17、18ページ目に、以下のように記されています。

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意見の全文および素案の骨子のPDFは、下記からダウンロードできます。

本来は「原発」国民投票の結果を踏まえて、決定されるべき

エネルギー基本計画は本来、「原発」国民投票を実施し、その結果を踏まえ、国民の意見を最大限に反映させるかたちで作成されるべきものです。

資源エネルギー庁の官僚による作文を、少数の専門家が追認し、内閣がそれを閣議決定する…このようなプロセスによって決定されていいものではありません。

福島第一原発のメルトダウンを経験した日本では、原発およびエネルギー問題については、最大限に丁寧かつ民主的なプロセスを取ることにより、国民的合意の形成を図ることが強く求められます。

私たちは改めて、「原発」国民投票の実施を、日本政府および各政党に対して要求します。

パブコメ応募に参加しよう!

閣議による正式決定に先立ち、資源エネルギー庁はパブリックコメントを募集しています。募集期間は12月6日~1月6日で、既に期日まで一か月を切っています。

<みんなで決めよう「原発」国民投票>では、パブリックコメント提出のキャンペーンを展開していきます。政府がパブリックコメントの結果にどれだけ耳を傾けるのか、それは保証できません。しかしそれでも、国民の声をしっかりと届けていきましょう。

パブリックコメントの意見提出は、以下のページのフォームより行うことができます(リンク先のページの一番下、「意見提出フォームへ」ボタンをクリックします)。

みなさんもぜひ、パブリックコメントを提出してください。また、一人でも多くの人がパブリックコメントを提出するよう、TwitterやFacebookでの拡散や、街頭でのアピールを一緒に展開していきましょう。

「原発」国民投票の実施に賛同している皆さん

送る意見の中にぜひ
「本来は『原発』国民投票の結果を踏まえて、決定されるべき」
「国民の意見を反映させるには、『原発』国民投票を実施してほしい」

などの文言を、追加で加えましょう。 第一義的には、これは立法府にロビー活動をするものですが、行政にも、「国民の声がこれだけあるのだ」と、届けていきましょう。

(補足)
パブリックコメントは、「原発」国民投票と比べると、国民の声を反映させるための方法としては不十分なところがあります。全ての有権者に投票用紙が郵送され広報が行われ、投票が促される国民投票とは異なり、パブリックコメントでは通常、一部の人の意見しか代表することができないからです。特に原発政策というような重要課題については、パブリックコメントではなく国民投票が採用されるべきです。

私たちは、重要課題についてのパブリックコメントのその不十分さを認識しつつも、一方民意を諮る方法としてのその意義も評価しています。

選挙は政治家に白紙委任を与えるものではありません。数年に一度しか行われない選挙とは独立して、大きなコストをかけることもなく、特定の政治課題についてシングル・イシューで国民の意見を収集できるパブリックコメントには、相当の意義が認められます。

そのため私たちは、今回のパブリックコメント募集に多くの声が寄せられ、その内容が政府の決定に一定の影響を与えていくことを望んでいます。


ボランティア募集(Web & 読み物編集部)

会の活動に参加してくれる、以下のボランティア・スタッフを募集します。

できる範囲で参加をしてもらえれば構いませんので、少しだけでも手伝えそうな方は、
以下のメールアドレスまでご連絡ください。

e-mail :info@gkokumintohyo.com

現在どちらのチームも人手が足りなく、火の車状態です。

一人一人の小さな力が積み重なってはじめて、会の活動を継続し、広めていくことができます。
「原発」国民投票を実現したいという方は、ぜひ活動に参加してください。

(1)Webチーム

ホームページの更新、運営・管理をするWebチームのメンバーを募集します。時間の空いているときに随時作業ができ、簡単なHTMLが理解できる方を求めています。現在フルタイムの仕事を持つ2名で対応しており、ホームページ更新を迅速に行えないときがあります。手伝えるかも、という方は、ぜひご連絡ください。

(2)読み物編集部

「読み物編集部」ではこれまで、賛同人リレーメッセージと題した連載を16回に渡りホームページに掲載し、その一部は書籍『原発、いのち、日本人』 (集英社新書) にも掲載されました。

最新のリレーメッセージとアーカイブ

この度、新たな部員を募集します。企画、著名賛同人との連絡、インタビュー、文字起こし、校正などの一連の編集に関わっていただきます。リレーメッセージに限らず、新たな「読み物」も企画していく予定です。

会員・賛同人からのメッセージ集(12月分)

poinse4(会としては 原発「反対」または「賛成」を打ち出してはいません。賛同人個々人が、それぞれの思いを抱いて運動に参加しています)

新しく会員登録・賛同人登録された方々から
メッセージをいただいています。

一部ご紹介させていただきます。

ひとつひとつ、すべてが個人の方々のご意見です。

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明治から大正で自由と主張の自己をつかんできたのに、また昭和から今に至りどうしてこうもガバナビリティーのしやすい国民になってきてしまったのか。

(東京都・Kさん)
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原発の廃止は今日において比較、選択の問題ではなく、人類として当然のことです。

(神奈川県・Kさん)
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未来の子供たちに誇れる意志を明確に示す。原発反対は、現在最も分かり易い誇れる意志である。

(新潟県・Sさん)

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父は戦争に駆り出され、抑留になりかけ餓死寸前で日本に帰ってきました。

母は従妹を15人も亡くしました。

傷痍軍人を見ながら育ったわたしは子供のうちから何度も戦争の夢を見ていました。本当に怖い夢でした。

学校に行くようになって高校で憲法九条のレポートを出す授業がありました。

それは感動的なものでした。

国連憲章と、日本の憲法。

わたしは戦争に行かないでいいんだと思いました。

本当に戦争をしたあと、みんなが反省して作った憲法、そして憲法9条。

わたしは、ずっとこれに守られてきました。

なんとか形骸化しようとしてきた、自民党。

わたしは、ずっと許さないと思っていました。

ことここに至って、わたしは声を上げたいと思います。

わたしたちを死や、不幸のどん底に落としいれる9条を変えないでください。

国民の誇りをこれ以上汚すのはやめてください。

(千葉県・Hさん)

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原発を無くすことは次世代への義務だと信じています。

(神奈川県・Iさん)

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再生可能エネルギーで、環境負荷無しを目指しましょう!!

原発は、核のゴミ問題が 解消出来る技術見通しが合意

できるまで、推進すべきではありません。

(福岡県・Wさん)

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やりとげましょう!

(山口県・Nさん)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・kaneno6
ひとつひとつ、すべてが個人の方々のご意見です。

賛同人のみなさま、メッセージをありがとうございます!

■会員募集のお知らせ

会員募集のご案内

■賛同人申し込みフォームはこちらです

申し込みフォーム

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<署名いただいた方がたからの、直筆コメント の一部> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1524928_476414082475511_714114850_n

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お花の写真はこちらのサイトからお借りしています

「季節の花 300」

   http://www.hana300.com

リレーメッセージ「第16回 是枝裕和 (映画監督)」

第16回目を数える「賛同人リレーメッセージ」。今回は、映画監督の是枝裕和監督に、メッセージを寄せていただきました。


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是枝裕和 (映画監督)
1962年、東京生まれ。87年に早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加し、主にドキュメンタリー番組を演出。

95年、初監督した映画『幻の光』(主演:江角マキコ、浅野忠信、内藤剛志)が第52回ヴェネツィア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。04年、監督4作目の『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて映画祭史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥)を受賞。その他『歩いても 歩いても』『空気人形』『奇跡』など作品多数。

昨年、初の連続ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』全話脚本・演出・編集を手掛ける。最新作『そして父になる』(主演 福山雅治)はカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。

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福島の原発事故に全く収束の目処も
立たないこの状況で、原発の輸出を
再開するなどといった常軌を逸した
判断がなぜ可能なのか?
全く理解が出来ません。
地球に対して無責任極まりない暴挙です。


今回の震災と「福島」を教訓にして、
こどもたちにどんな未来を受け渡すのか?
真剣に考えましょう。


僕は、それが「原発に依存しない世界」で
あることを信じ、願っています。


                       映画監督 是枝裕和

 

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