「川内原発20年稼働延長を問う県民投票」(鹿児島)直接請求運動が6月1日から始まりました。【現地取材】

6月1日、鹿児島県で「川内原発20年稼働延長を問う県民投票」(川内原発20年延長を問う県民投票の会)の直接請求運動が始まりました。

川内原発1・2号機は、間もなく稼働40年を迎え、九州電力は20年の運転延長を申請しています。20年延長の是非については大事なことなので県民の意見を聞いて欲しいという活動です。 署名集め期間が始まった直後の6月2日〜4日、関西運営委員の大音・本村が取材と応援に行ってきました。

向原事務局長にインタビュー

まず鹿児島市名山町の事務所を訪問し、事務局長の向原祥隆さんに話をうかがいました。

向原さんはこれまで鹿児島での脱原発運動の中心人物として動いてこられた方です。直接請求に至った経緯としては、20年延長期限が近づくなか、これまで何をしても変わらなかったため、今まで実施したことのない直接請求という形をとることにしたとのことです。

鹿児島県の塩田知事は、選挙時には「県民投票は必要に応じて実施する」と言及していましたが、直接請求活動が始まるにつれトーンダウン、署名開始直前には「実施しない」と考えていると報じられました(5月27日・南日本新聞)。

県民投票の実施について知事に決定権限はなく議会で採決することですが、新聞記事になったことにより、事務局に「署名集めって予定通りあるの?」という問い合わせもありました。報道のあり方が問われます。

鹿児島県の法定署名数は27,000筆。署名集めの目標は30,000筆以上としています。署名収集者(受任者)の登録は3,800人(6月2日時点)。鹿児島県の人口分布は約3分の1が鹿児島市に集中していますが、全県に協力してくれる署名収集者を広げていきたいとのことです。

気になる県議会構成は、7割が自民党という状況ですが、県民投票の実施に賛成の自民党議員もいるそうです。これから丁寧に説明していきたい、とのことでした。

3日間の街頭署名活動に参加

鹿児島滞在中の3日間とも街頭署名活動に同行し、スピーチやチラシ配りで協力してきました。

初日は、鹿児島中央駅前広場。新幹線や在来線、バスなど様々な交通機関の利用者が行き交い、人通りが多いところです。チラシ受け取りや、署名集めも順調で、いい手ごたえを感じました。

2日目、3日目は、中心街の天文館にあるデパート山形屋前。ここでは毎日10〜11時に街頭署名集めを予定しています。10時開店の山形屋、商店街、横断歩道、バス停からの人の流れがあり、こちらでもチラシの受け取りや署名の集まりに手ごたえを感じました。

大阪市民投票から始まり、八幡浜市、仙台市、米子市、松江市など全国各地の原発住民投票で署名活動に参加してきた私たちですが、鹿児島市はポイントを絞ればかなり高い率で署名を集められる街だと感じました。中央駅前か天文館周辺に人が集まり、火山灰を防ぐためにアーケードが張り巡らされていて、天候を問わず街頭活動が出来ます。

街の人々の反応もよく、報道されているからか、認知度や関心は高いと感じました。九州電力で家族が働く方にもチラシをお渡しし、県民投票の趣旨を理解していただきました。反対署名かと思っていたとのことでした。

住民投票運動の趣旨を説明することが大切で、街頭アピール時にも「大事なことはみんなで決めようという署名を集めています」と言うと、チラシの受け取りが良かったです。

活動の課題としては、街頭署名集めに行ける人員が足りていないこと。街の状況からみると、やればやるほどかなりいいペースで集まりそうな場所です。一緒に活動できるメンバーがもっと必要だと感じました。

署名期間は7月30日まで、全国から応援を

鹿児島県民の方、鹿児島県民にお知り合いのいる方、ぜひご協力をお願いします。他地域の方もぜひこの活動にご注目いただき、情報拡散・カンパなどで協力の輪を広げていきましょう。よろしくお願いします。(本村)

HP https://sendai20tohyo.com

★カンパ先

名義 ムコハラヨシタカ

ゆうちょ銀行 記号17810 番号3237871 (他行からは、店名788 普通 0323787)

2023年6月19日 | コメント/トラックバック(0) |

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