改めて「原発」国民投票を求める/エネルギー基本計画のパブコメに参加しよう!

******* パブコメの募集は終了しました *******

来年1月にエネルギー基本計画が決定される

「原発の稼働のような重大な問題は、十分な情報公開と国民的議論を経て国民投票で決定されるべき」。私たちは一貫して、このことを訴えてきました。

しかし日本政府は今、原発や日本のエネルギー利用に関するもっとも重要な計画である「エネルギー基本計画」を、少数の専門家による提案と内閣による審議、およびたった一ヶ月弱のパブリックコメントの募集を経て、来年1月にも閣議決定しようとしています。

原発政策が大きく転換される予定

新しいエネルギー基本計画は、12月13日(金)に開催された「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会(第13回会合)」でまとめられた「エネルギー基本計画に対する意見」を踏まえて、決定されることになっています。

この意見は、原子力を「基盤となる重要なベース電源」と位置付けています。また、依存度についても「可能な限り低減させる」とする一方、「我が国のエネルギー制約を考慮し、安定供給、コスト低減、温暖化対策、安全確保のために必要な技術・人材の維持の観点から、必要とされる規模を十分に見極めて、その規模を確保する」としており、民主党政権時代に決定された「2030年代に原発ゼロ」という方針を覆す内容になっています。

原子力の「位置づけ」と「政策の方向性」は意見の17、18ページ目に、以下のように記されています。

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意見の全文および素案の骨子のPDFは、下記からダウンロードできます。

本来は「原発」国民投票の結果を踏まえて、決定されるべき

エネルギー基本計画は本来、「原発」国民投票を実施し、その結果を踏まえ、国民の意見を最大限に反映させるかたちで作成されるべきものです。

資源エネルギー庁の官僚による作文を、少数の専門家が追認し、内閣がそれを閣議決定する…このようなプロセスによって決定されていいものではありません。

福島第一原発のメルトダウンを経験した日本では、原発およびエネルギー問題については、最大限に丁寧かつ民主的なプロセスを取ることにより、国民的合意の形成を図ることが強く求められます。

私たちは改めて、「原発」国民投票の実施を、日本政府および各政党に対して要求します。

パブコメ応募に参加しよう!

閣議による正式決定に先立ち、資源エネルギー庁はパブリックコメントを募集しています。募集期間は12月6日~1月6日で、既に期日まで一か月を切っています。

<みんなで決めよう「原発」国民投票>では、パブリックコメント提出のキャンペーンを展開していきます。政府がパブリックコメントの結果にどれだけ耳を傾けるのか、それは保証できません。しかしそれでも、国民の声をしっかりと届けていきましょう。

パブリックコメントの意見提出は、以下のページのフォームより行うことができます(リンク先のページの一番下、「意見提出フォームへ」ボタンをクリックします)。

みなさんもぜひ、パブリックコメントを提出してください。また、一人でも多くの人がパブリックコメントを提出するよう、TwitterやFacebookでの拡散や、街頭でのアピールを一緒に展開していきましょう。

「原発」国民投票の実施に賛同している皆さん

送る意見の中にぜひ
「本来は『原発』国民投票の結果を踏まえて、決定されるべき」
「国民の意見を反映させるには、『原発』国民投票を実施してほしい」

などの文言を、追加で加えましょう。 第一義的には、これは立法府にロビー活動をするものですが、行政にも、「国民の声がこれだけあるのだ」と、届けていきましょう。

(補足)
パブリックコメントは、「原発」国民投票と比べると、国民の声を反映させるための方法としては不十分なところがあります。全ての有権者に投票用紙が郵送され広報が行われ、投票が促される国民投票とは異なり、パブリックコメントでは通常、一部の人の意見しか代表することができないからです。特に原発政策というような重要課題については、パブリックコメントではなく国民投票が採用されるべきです。

私たちは、重要課題についてのパブリックコメントのその不十分さを認識しつつも、一方民意を諮る方法としてのその意義も評価しています。

選挙は政治家に白紙委任を与えるものではありません。数年に一度しか行われない選挙とは独立して、大きなコストをかけることもなく、特定の政治課題についてシングル・イシューで国民の意見を収集できるパブリックコメントには、相当の意義が認められます。

そのため私たちは、今回のパブリックコメント募集に多くの声が寄せられ、その内容が政府の決定に一定の影響を与えていくことを望んでいます。


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コメント

  1. 蔵本 晃 より:

    1000万署名と同じように、エネルギー基本計画案の「原発のあり方」についてパブコメしましょう。例えば100万件を超える多くの投稿をしたいですね。現政府はパブコメ意見内容を軽んじ、全く形式的な手続きにしか考えていないようですが、多くの件数で無視できなくしたいとおもいます。短文でいいので、多くのパブコメを出しましょう。

  2. 白井啓子 より:

    何故こうも賢明な判断の出来ない国になってしまったのか?民意が何処にあるのか全く無視したまま、経済、大企業最優先の政策に走る官僚、政治家に
    猛省を促したい。『原発ゼロへ』これが民意です。安全神話を唱えながら何が起こったのか?その反省もなく事故後の処理すら出来ず、更なる汚染が止まらない。コントロール出来ているなんて大嘘。この地震国。狭い国土を
    もっと狭めるような危険を何故犯すのか?その神経が分かりません。人間は
    代替えエネルギーを必ずや見つけます。安全優先を謳うのであれば原発は卒業すべし。誤魔化して原発依存度を上げ、原発推進へ向かうことは許されません。どれだけの人が今の政府のやり方を支持しているか、何としても国民投票を行って欲しい。民意を尊重する日本国であることを切に望みます。

  3. 石井美香子 より:

    ふくしまの現場を見れば、原発の管理が出来ていないことは明らかです。目先の金銭欲から、ぜんこくみん、もしくは世界中を被害者にしかねない原発を推進することはやめていただきたいものです。

    原発は要りません。

    全ての原発を廃炉に。これ以上、我々を危険にさらさないで下さい。

  4. なかがわ なおこ より:

    原発は危険です。
    事故前から危険でしたが、事故が起きてからは多くの人が、日本、世界、地球への悪影響と理解したはずです。
    過去からの悪い連鎖など大切にせず、みんなが幸せになれる世界を作るべきです。大人はそう努力する責任があります。地球は自分そのもの。愛して大事にしてほしい。子どものために。
    原発を続けるなど、ありえない。

  5. 沖野弘治 より:

    パブリックコメントに応募しようと”新しい「エネルギー基本計画」策定に向けたご意見の募集について”をクリックしましたが開きません。このサイトからのアクセスが先方でブロックされているようなことはないでしょうか。

  6. 新井進 より:

    フクイチの汚染水を垂れ流しにしたまんま、「安全の確認された原発から再稼働」などと、国民をこれ以上バカにするような政策、発言を許す事は出来ません。


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