共同代表退任にあたって(杉田敦)

共同代表退任にあたって

杉田 敦

 このほど、これまでつとめてきた共同代表を退任することになりました。この間、憲法問題をはじめとして、次々に噴出する諸問題に対応を迫られる中で、会に対して必ずしも十分な貢献ができず、申し訳ありません。
 原発問題はきわめて重要な問題であるのに、選挙では争点化されないので、直接投票にゆだねるしかない。これが、会を立ち上げた際の基本認識でしたし、その有効性は今も変わっていません。他方で、自らの一方的な考えを押し付けるためには憲法さえないがしろにするという、今の政府の下で、熟議にもとづく政策決定がいかにして可能か。課題は多いと思います。
 今後は顧問として、側面から会の活動を支援させていただきますので、よろしくお願いします。ますますの発展を心から願っております。

2015年11月

2015年11月30日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:そのほか

事務局からの御案内(2015-11A)

愛媛県の八幡浜市で、原発住民投票を求める署名集めが行な
われています。目標は高く、12月2日(水)までに有権者の約半分、
1万5千筆の署名を集めることを掲げています。

伊方原発のそば、限りなく立地自治体に近い立地の八幡浜市。
「取り戻そう 市民の声!」が運動のキャッチフレーズです。
これは、一地方の問題であると共に、市民自治、民主主義を
求める運動の最前線でもあると考えています。

当会も全力で応援しています。ぜひこの直接請求に注視と、
支援・応援をお願いします。

みんなで決めよう「原発」国民投票の事務局から、
以下4点お知らせです。

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■Topics
□ 伊方原発再稼働を問う住民投票 八幡浜市で署名集め開始
★【声明】「住民投票を実現する八幡浜市民の会」の
活動に賛同し、支援します
★ 「市民の会」のWebサイト、Twitter、Facebook
★八幡浜市住民投票 直接請求:1日目レポート
□ 現地ボランティアとカンパ、応援メッセージの募集
□ 2015年度総会、講演会、ワークショップのご報告
□ 第189回国会:請願の結果報告

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□ 伊方原発再稼働を問う住民投票 八幡浜市で署名集め開始
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四国電力伊方原発の再稼働の賛否を問う住民投票の実現をめざし、
伊方町の隣接市である愛媛県八幡浜(やわたはま)市で直接請求の
署名集めが始まりました。署名期間は11月3日(祝)~12月2日(水)の
1か月間です。

★みんなで決めよう「原発」国民投票は、これについて声明を
発表しています。ぜひご一読ください。

【声明】「住民投票を実現する八幡浜市民の会」の活動に賛同し、
支援します

★直接請求の最新の動向については、下記をご覧ください。
拡散や「いいね!」をお願いします。

「住民投票を実現する八幡浜市民の会」
公式ホームページ
公式twitter (@jumin1010)
応援団facebook

八幡浜市住民投票 直接請求:1日目レポート

当会の関西チームから3人が、出発式の行われた11月3日、
現地に駆けつけました。現地の写真の他、出発式の
動画もご覧いただけます。

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□ 現地ボランティアとカンパ、応援メッセージの募集
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「住民投票を実現する八幡浜市民の会」Webサイトより、
3つのお願いです。

★現地ボランティアを大募集中です。人手が足りてません。
市外・県外の方もできる事がたくさんあります。1日でもぜひ。
詳細はこちらのページ

★現場は資金が足りず、火の車です。新聞折込や、紙代、昼の
弁当代など、運動には資金がかかります。成功のためのカンパを!
詳細はこちらのページ

★全国から応援メッセージを募っています。輪を広げましょう!
詳細はこちらのページ

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□ 2015年度総会、講演会、ワークショップのご報告
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10月24日(土)、京都市内のコープイン京都で、2015年度の年次総会、
講演会、ワークショップを開催しました。

講演会では元関電社員の速水二郎氏に「いまあらためて原発事故の
悲劇の根源を考えよう」という題で講演をしていただきました。
後日、当会のWebサイトで動画を公開する予定です。

「ワークショップ 模擬『原発』国民投票をしよう!」では、
原発の是非について一人一人の参加者が意見を発表、共有し、
多岐にわたる論点の整理を行いました。

このワークショップを通して見えてきたのは大変興味深いもので、
難しい課題であっても、ある一定のフレームワーク中で、市民が
冷静に問題をひも解いていくことが不可能ではないことを感じる
ことができました。

ワークショップのレポート

また、総会での議決事項は、のちほど当会のWebサイトに公開します。

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□ 第189回国会:請願の結果報告
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第189回国会に提出した「原発」国民投票法の制定を求める請願は、
衆議院・参議院ともに経済産業委員会に付託されましたが、
いずれも「審査未了」となり、事実上の不採択となりました。

紹介議員になっていただいた衆参合計13人の方々に感謝をすると
ともに、多くの署名をしていただいた人々の気持ちを胸に抱き、
引き続き「原発」国民投票の実現を目指します。なお、署名集め
はこれからも続け、改めて国会請願を実施する予定です。

詳細はこちらのページ

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市民グループ・みんなで決めよう「原発」国民投票

HP http://gkokumintohyo.com
ツイッター @genpatsuvote
FB  https://www.facebook.com/kokumintohyo
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【声明】「住民投票を実現する八幡浜市民の会」の活動に賛同し、支援します

[みんなで決めよう「原発」国民投票]はこのたび、運営委員・スタッフ会議で協議の上、「住民投票を実現する八幡浜市民の会」(以下、「市民の会」)の活動に賛同し、支援することを決定しました。

「市民の会」は、2015年11月3日(火)、四国電力伊方原発がある伊方町の隣接市である八幡浜(やわたはま)市で、伊方原発再稼働の賛否を問う八幡浜市住民投票の実現を求め、直接請求の署名集めを開始しました。署名期間は、12月2日(水)までの一か月間です。

「市民の会」は何故住民投票の直接請求をするのか?

「住民投票を実現する八幡浜市民の会」の公式ウェブサイトに、八幡浜市民がなぜ住民投票を求めるようになったのか、その想いが記されています。以下に、トップページ冒頭のあいさつを引用します。

      こんにちは、「住民投票を実現する八幡浜市民の会」です。

      私たちは、伊方原発再稼働の賛否について、「大切なことはみんなで決めよう!」と、八幡浜(やわたはま)市住民投票の実施を求めて、11月3日(火)~12月2日(水)までの一か月間、直接請求の署名集めを行っています。

      2015年9月2日、八幡浜市の大城市長は突然、「明日、伊方原発の再稼働の賛否について愛媛県知事に伝える」と発表し、9月議会の議論も待たず、県下で真っ先に再稼働「了承する」旨を表明しました。多くの市民から、驚きと、「私たちの声は聞いてもらえないのか」との、不満の声が上りました。広く市民の声を聞くこともなく意思表明がされたことは、議会軽視、市民軽視と言わざるを得ません。私たちは、原発の再稼働という、現在、そして未来に関わる、極めて大切な問題について、市民が意思表明をする機会を求めて、住民投票の実施を求めます。目標とする署名数は、有権者数の約半数となる1万5千筆です。再稼働に賛成の方も、反対の方も、「市民の声で決めるべきだ」と願う、全ての八幡浜市民の皆さまは、署名集めにご協力ください。また市外・県外の方も、応援していただけると幸いです。

当会が支援する理由と具体的な支援内容

「大切なことはみんなで決めよう!」という主張、原発賛否に関わらず住民投票への賛同を求める点など、当会と市民の会とは基本的なポリシーを共有していると考えます。

また、当会はその活動方針で、「市民自治を高めるため、原発問題やその他の課題について、各自治体における住民投票の実施を支援する。具体的には、各地の住民投票運動体と連携し、ノウハウの共有や人的交流などを図る」と掲げています。

この活動方針に基づき、私たち[みんなで決めよう「原発」国民投票]は、市民の会が12月2日(水)までに目標とする1万5千筆の署名が集められるよう、そして八幡浜住民投票が実現できるよう、全力で支援します。既に大阪市民投票、東京都民投票などの経験に基づいた情報の提供や、運営委員などのメンバーの現地への派遣などで、具体的な協力、支援を行っています。

みなさんもぜひ、市民の会の直接請求活動に注目し、支援・応援をしていただければと思います。署名集めができるのは八幡浜市民だけですが、市外の人も事務所作業や車の運転、受任者(署名を集める人)に付き添っての戸別訪問など、現地で出来ることがたくさんあります。また遠く離れていても、TwitterやFacebookなどのSNSでの情報拡散やカンパをすることはできます。

まずは是非、市民の会の詳細および最新動向を下記のリンクから確認してみてください。

「住民投票を実現する八幡浜市民の会」公式ホームページ     
「住民投票を実現する八幡浜市民の会」ツイッター (@jumin1010)        
伊方原発再稼働の賛否は住民投票で!八幡浜市住民投票応援団FBページ 

2015年11月7日
みんなで決めよう「原発」国民投票

八幡浜市住民投票 直接請求:署名集め1日目のレポート

2015年11月3日(祝)、伊方原発がある伊方町の隣接市、八幡浜(やわたはま)市で、伊方原発再稼働の賛否を問う住民投票の実現を求め、直接請求の署名集めが開始されました。署名期間は12月2日(水)までの一か月間で、直接請求運動は「住民投票を実現する八幡浜市民の会」(以下、「市民の会」)によって行われています。「市民の会」は、八幡浜市の有権者の約半数、1万5千筆の署名を集めることを目標に掲げています。

1610994_966755653391312_3710086950601810588_n同日10時から行なわれた事務所開きと出発式は、「市民の会」のメンバーなどの支援者が集まる中、共同代表を務める遠藤綾さんの挨拶で始まりました。次に、同じく共同代表の石崎久次市議が今回の直接請求活動の概要説明をします。

石崎氏は、原発の再稼働に関して市民の声や市議会の話を聞くことなく、市長が9月2日に突然県知事に再稼働賛成を表明したことを「独断専行で大変やり方が間違っているのではないか」と強く批判。市民の怒りが伝わってきて、今回の活動をすることになったと経緯を語りました。そして、次のように挨拶を締めくくりました。

「伊方原発の再稼働に賛成の方もいらっしゃるでしょう、反対の方もいらっしゃるでしょう。けれど、市民の声を一番に聞くということが大事ですよ。こういう命、みなさんの財産、そして子供たちにこの八幡浜の未来を託すのに、勝手な判断だけはいけません。もう一度きちっと取り戻そう、取り戻して、市民のみんなの声でこの決断をするべきじゃないか。そういうために、これから一生懸命一か月間、全戸訪問して、そして1万5千人の署名を集める。みなさんの中で『どうしてそんなことができるんだ?』と言われる方もいますけれど、無理だと思うことをやりとげることで喜びが生まれると思います。これから一か月間、一生懸命、みなさんと一緒に頑張って参りたいと思います。どうか、マスコミのみなさんもあわせて、市民のみなさん、署名運動にご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます」

12193704_966755783391299_9186259615478629234_n続いて、岩淵治樹市議がマイクを握り、八幡浜は「原発立地の隣地で、はっきりいって原発立地と変わらない位置にある」のだから、その原発の再稼働について「もっともっと考え、市民の声をしっかりと聞きながら決断すべきところ」を「(市長が)暴挙とも言えるような駆け込みのような、市民にも市議会にも全く相談もなしに、再稼働の了承を県知事にもっていった。これは市民にとりまして寝耳に水、あり得ないこと」であり、これを正すために住民投票が必要であることを力説しました。また遠藤素子市議からは、署名簿の詳細や署名時の注意点が説明されました。

12191950_966755843391293_8024859920078195769_n出発式の終了後は、参加者全員で芸能文化祭が行われている市民会館の前に移動して、署名集めのスタートを切りました。続いて商店街を練り歩き、通行人とお店に署名の協力を依頼しました。

これから、一か月間で1万5千筆、1日当たり最低500筆の署名を集める目標に向けて、精力的な活動が行われていきます。




*出発式の模様は、以下のYouTube動画でご覧いただけます。

(文責・鹿野、撮影・大音)