岩波ブックレット『原発 誰が決めるのか』 出版のお知らせ
昨年夏に行われた、当会主催のシンポジウム「原子力政策をどう決めるか 福島原発事故をきっかけに」の内容が岩波ブックレットとして刊行されました。当会共同代表の宮台真司さん、杉田敦さんも、討論されています。たくさんの方にお読みいただけましたら幸いです。
吉岡斉(著)、寿楽浩太(著)、宮台真司(著)、杉田敦(著)
『原発 誰が決めるのか』(岩波ブックレット)
2015年5月9日発行、定価(本体580円+税)
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/27/6/2709250.html
「脱原発」を求める多数の声があるのに,政策の決定過程には反映されず,福島原発事故以前の原子力政策への回帰が進められている.政策を実際に決めているのは誰であり,本来は誰であるべきなのか.専門知識が求められる問題に,私たちはどう関わっていけるのか.科学技術政策を専門とする二氏の報告と,討論を収載. [岩波書店HPから]
[目次] | ||
第一章 | 原発政策はなぜ変えられないのか | 吉岡 斉 |
第二章 | どの価値を大事にしたいかという議論から始める | 寿楽浩太 |
第三章 | 〔討論〕 いま,必要な議論は何か――「原発推進」対「原発反対」を超えて | |
吉岡 斉・寿楽浩太・宮台真司・杉田 敦 |
2015年5月17日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:活動予定
2015年 統一地方選挙 原発30キロ圏内(鹿児島・福井・京都・滋賀)選挙区候補者への公開質問状への回答
この公開質問状は、みんなで決めよう「原発」国民投票が、各自治体で公開されている情報をもとに、独自に宛先を調査して送付しています。統一地方選挙(4月12日投票)候補者のなかで、原発30キロ圏内の市町村を含む選挙区(今回は、鹿児島県・福井県・京都府・滋賀県を対象としました)の候補者77名に、メール、FAX、郵送にて、公開質問状を送付済みです。
送付した公開質問状は以下の通りです。
1.原発が立地している道府県と市町村
2.原発30キロ圏内の道府県と市町村
3.その他の範囲 (この場合、その範囲を下記コメント欄にご記入ください)
4.どれでもない
<コメントがあればお書き添えください>
1.賛成
2.条件付き賛成 (この場合、条件を下記コメント欄にご記入ください)
3.反対
4.どれでもない
<コメントがあればお書き添えください>
1.原発が立地している道府県と市町村
2.原発30キロ圏内の道府県と市町村
3.その他の範囲 (この場合、その範囲を下記コメント欄にご記入ください)
4.どれでもない
<コメントがあればお書き添えください>
2015年4月11日(土)現在、以下の回答をいただいております(敬称略)。これ以降、到着した回答についても、このページ、またツイッターhttps://twitter.com/genpatsuvoteで、順次紹介させていただきますが、データ入力に若干のタイムラグがありますので、ご了承ください。お忙しいなかでの、ご回答に感謝いたします。
- 京都府議会議員選挙 選挙区:京丹後市 日本共産党 藤原いたる
-
[設問1] 3. その他の範囲:50キロ。それ以外でも求める自治体のすべて。 [設問2] 1. 賛成 [設問3] 3. その他の範囲:[1]のコメントと同じ - 京都府議会議員選挙 選挙区:福知山市 日本共産党 大槻公一
-
[設問1] 3. その他の範囲:250km圏内 [設問2] 2. 条件付き賛成:民主主義が十分保障されていること。事前に原発のリスクが科学的に説明されていること。 [設問3] 3. その他の範囲:250km圏内 - 福井県議会議員選挙 選挙区:福井市 自由民主党 山本芳男
-
[設問1] 2. 原発30キロ圏内の道府県と市町村 [設問2] 1. 賛成 [設問3] 2. 原発30キロ圏内の道府県と市町村 -
福井県議会議員選挙 選挙区:越前市今立郡南条郡 無所属 山崎たかとし
(投票後受領)
-
[設問1] 3.原発立地県と全市町村+原発周辺(隣接する県と全市町村) [設問2] 1. 賛成 [設問3] 3.原発立地県と全市町村+原発周辺(隣接する県と全市町村) -
鹿児島県議会議員選挙 選挙区:阿久根市・出水郡区 無所属 上筋睦雄
(投票後受領)
-
[設問1] 3.その他の範囲:三陸(3.11)でも解るとおり、120km程度は、影響を及ぼす。 [設問2] 1. 賛成 [設問3] 3.その他の範囲:[1]に同じ。
2015年4月11日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:活動予定
写真展「311を、忘れない。~響きあう私たちのメッセージ展~」
当会関西チームからのレポートをお届けします。展示されたメッセージ写真は、facebookページ「311を忘れない。『原発』国民投票・署名キャンペーン」でご覧いただけます。また同様の写真展は、「アースデイ東京2015」のブースなどでも予定されています。キャンペーンはまだ続いていますので、みなさんもご参加いただけると幸いです。
みんなで決めよう「原発」国民投票・関西チームでは、2月11日(祝)に写真展「311を、忘れない。~響きあう私たちのメッセージ展~」を、大阪市内靭本町のギャラリーで開催しました。古いビルの一室をギャラリーとして貸し出している場所で、レトロな雰囲気と温かい光で満ちた空間でした。
12月23日よりスタートした「311を、忘れない。署名提出キャンペーン」では、(1)「『311』について忘れたくないあなたの気持ち、あなたの体験」、 (2) 「あなたの『原発』国民投票への思いや、『原発』国民投票を通じて叶えたい未来/社会」という2つのテーマでメッセージ写真の撮影・送付を呼び掛け、また街頭で写真撮影を行いました。今回、これまでに全国から寄せられた66枚の写真を会場に展示。ひとりひとりの思いから紡ぎだされた言葉は深く、心に響くものでした。
当日は、写真展示のほか記録映像二本の上映と、詩の朗読も行いました。
一本目の映像「原発都民投票~これまでとこれから~」は、2011年末から2012年にかけて東京都で東京電力の原子力発電所稼働の是非を決める住民投票を実施して欲しいという直接請求を行ったときのドキュメンタリーです。ごく普通の市民が、2ヶ月間で32万筆以上の署名を集めるに至るまでの思いはどんなものだったのか、今改めて多くの人に見て欲しいと思いました。特典映像として、同時期に大阪市でも実施していた大阪市民投票のための署名集めの活動をまとめたスライドショーも上映しました。この大阪での直接請求は、それまで政治に全く興味のなかった私自身が市民運動に関わるきっかけとなった動きでもあり、当時を思い出しました。このときの仲間は、今も社会を良くしようとする様々な活動を続けています。写真展に来られてこの映像を見た方がひとりでも動き出すきっかけになればと思い、企画しました。
二本目の「シェーナウの想い」は、チェルノブイリ事故の後、ドイツの小さなまちシェーナウ市で実際に起きた話のドキュメンタリーです。福島原発事故後の日本での動きと重なる部分も多く、311の後に私の中で起きた思いと、シェーナウの人々の思いとが重なるような場面が多くありました。住民投票により住民の意思を問う機会が作られていたことが印象的でした。課題についてただ賛成・反対を問うだけでなく、投票へ至るプロセスの中で十分に議論が尽くされることによって、結果についての住民の納得感が高まるのだと思います。ドイツで出来たことは、日本でもきっと出来る。住民発のアクションの成功事例のひとつとして、観た人に希望を与えてくれる映像です。
詩を朗読してくれたのは、吟遊詩人の望月逸子さん。望月さんとは「さよなら原発神戸・マルイ前アクション」で知り合い、この度の朗読をお願いしたところ快諾してくださいました。街頭での詩の朗読を聴き、きっとこの写真展に合うのではとの私の直感は的中しました。311の犠牲者に捧げる詩<祈り>。ことばと音楽とが「響きあう」ことで生まれる詩の世界。写真展のテーマにもなっている「響きあう」が、望月さんの詩の世界と相まって特別な空間となっていました。写真から発せられるメッセージ、温かな光、訪れた人々、コーヒーの芳しい香り、そして詩と音楽で彩られたその時間は、心の鈴を鳴らしてくれる素晴らしいひとときでした。
署名提出キャンペーンに合わせた写真展は、関西チームとしては初めての試みでした。これまでは「勉強会」「上映会」「お話会」「街頭アピール」など、参加者が発言し、身体を動かすような活動が多かったのですが、新しい表現方法として、じっくりと感じ、受け取っていただくことのできる写真展を、今後も取り入れていきたいと感じました。イベントには一日を通じて25名の方が来場されました。これまで当会のイベントに参加したことの無い友人が、このイベントには自主的に参加してくれていたことが印象的で、私たちとしても気づきを得る機会となりました。訪れた方と企画した側も響きあえた、そんなイベントだったと思います。ありがとうございました。
2015年3月16日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:活動予定
参議院本会議において、松田公太議員(日本を元気にする会)が「原発」国民投票の実施を問いかけました。
参議院本会議において、松田公太議員(日本を元気にする会)が「原発」国民投票の実施を問いかけました。
2月18日に開催された参議院本会議・代表質問において、日本を元気にする会代表兼幹事長の松田公太議員が、原発再稼働の前に国民投票および住民投票の実施を求めました。ここでは、松田議員の質問と、それに対する安倍首相の答弁について、「原発」国民投票・住民投票に関する発言を書き起こしたものを掲載します。また動画をリンクしています。
■松田公太議員の代表質問
「安倍総理は先日の予算委員会で『与党が衆議院の2/3の議席を取れたので、原発再稼働の公約も信任された』との見解を示されましたが、その考えには疑問を持たざるを得ません。
選挙は多様な争点について国民の意見を聞く方法ではありますが、万能の手段ではありません。個別の政策にまで100%同意して投票することは、事実上ありえないと思います。だからこそ、私達国会議員は、あらゆる手を尽くして、国民の意思を確認して国政に反映させる責任があるんです。
読売新聞と日経新聞の2月、8月の世論調査では、原発再稼働に反対という声が52%を超えました。さらに毎日新聞の1月世論調査では、川内原発の再稼働に反対する人が54%です。このように、どの世論調査でも国民の過半数は反対の立場をとっており、あきらかに選挙結果とねじれています。
安倍総理はこの結果をどのように考えますか。これでも国民から原発推進についての信任を得たとお考えでしょうか。エネルギー政策について、国民投票などにより、改めて国民の意見を聞くべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
川内原発や高浜原発の再稼働にあたっては、地元同意の中にUPZ(緊急時防護措置準備区域)30km圏内の住民もすべて入れ、最終的には住民投票を行って決めるべきだと思いますが、いかがでしょうか。」
●YouTube 参議院 本会議 国会中継【該当部分は6分35秒~7分50秒】
■安倍総理の答弁
「原発再稼働についてお尋ねがありました。痛ましい原発事故により、福島をはじめ多くの方々に多大なご迷惑をおかけしています。復旧復興はいまだ道半ばであり、原発への反対の声があるのは当然のことと思います。
多方で原発がすべて停まり、これに伴う著しい燃料輸入の上昇は国民生活や中小規模事業者の皆さんに大きな負担となり、また温室効果ガスの排出量は大幅に増加しています。こうしたことを考えると、国民生活や産業活動、中小規模事業者を守る、責任あるエネルギー政策を実現するためには、世論調査の結果だけを見て安易に『原発ゼロ』と言うわけにはいきません。
原発の再稼働にあたっては地元の理解を得ることが重要です。その範囲や、理解を得る方法については各地の事情がさまざまであることから、国が一方的・一律に決めるのではなく、各地とよく相談して対応することが重要です。いずれにせよ、立地自治体など関係者とよくコミュニケーションをとりつつ、適切に対応して参ります。
いずれにせよ、原子力・エネルギー政策については、国民のみなさまのご意見を賜りながら、より理解を得られるよう粘り強く取り組んで参ります。」
●YouTube 参議院 本会議 国会中継【該当部分は6分8秒~7分50秒】
※松田公太議員は、2014年10月にも原発国民投票を含む国民投票の対象拡大について訴えており、当会でも紹介しています。
2015年2月24日 | コメント/トラックバック(0) |
2014年衆院選立候補者への公開質問状の回答
下の地域ブロック名にマウスを当てると、都道府県名が表示されます。表示された都道府県名をクリックするとその地域の立候補者の回答が表示されます。
この公開質問状は、みんなで決めよう「原発」国民投票が独自に宛先を調査して送付しています。全立候補者1191人のうち、幸福実現党の立候補者を除く1149人を当ページにリストアップし、そのうち1144人に公開質問状を送付済みです。
2014年12月11日(木)現在、215人の方から回答をいただいていいます。なお、回答は順次UPしておりますが、データ入力に若干のタイムラグがあります。ご了承ください。
*下記(1)、(2)、(3)の情報は、すべて2014年12月11日(木)現在の回答データに基づいています。
-
(1)政党別の回答状況を「2014衆院選質問状:政党別回答の概要」ページにまとめています。
(2)「公開質問状:回答のまとめ」(エクセルファイル)を作成しました。これには政党別情報の他、各候補者の賛否回答、コメントを含む画像ファイルのURLを示しています。
(3)回答一覧は、CSVファイルでも提供しています。「衆院選候補公開質問状の回答」(CSVファイル)をクリックして、ダウンロードしてください。
2014年12月7日 | コメント/トラックバック(4) |
カテゴリー:事務局からのお知らせ 活動予定
2014年度の総会開催のお知らせ
10月18日(土)、2014年度の総会を行います。
会員の方は議決権を有していますので、万障お繰り合わせの上ご出席をお願いします。
賛同人および一般の方も参加していただけます。ただし、会員以外に議決権はありません。
また、総会での発言機会は、会員、賛同人、一般の順に付与しますので、ご理解ください。
たくさんの方のご参加をお待ちいたしております。
【日時・会場・申し込み】
日時:10月18日(土)11時〜12時半(開場10時半)
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター (交通案内)
国際交流棟 第1ミーティングルーム
東京都渋谷区代々木神園町3-1
小田急線 参宮橋駅 徒歩約7分
Tel:03-3469-2525
参加申込み:info@gkokumintohyo.com あてにメールでお申し込みください。
(件名を「10/18 総会」とし、お名前、ご住所、電話番号をお知らせください)
【総会次第】
・報告事項
2013年度活動報告
2013年度会計報告
2013年度監査報告
・審議事項
規約改正案
2014年度活動方針案
2014年度予算案
2014年度人事案
・その他
原発埼玉住民投票の直接請求開始、協力のお願い(埼玉・竹内さんより)
スコットランド住民投票の取材報告(大芝健太郎さんより)
地域別の話し合い
*総会後、同じ場所で午後14:30(開場14:00)から「『どうする、原発」二人のゲストを招いて、異なる意見を聞く・話す・考える230分」と題したイベントを開催します。こちらも是非ご参加ください。
*会員制の詳細 → https://gkokumintohyo.com/archives/7171
2014年10月10日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:ニュース 事務局からのお知らせ 活動予定
Hello world
Hello world
2014年6月25日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:活動予定
【7/19】 シンポジウム「原子力政策をどう決めるか 福島原発事故をきっかけに」開催のお知らせ
**7月19日(土)に都内で下記のイベントを行います。ぜひご参加ください**
シンポジウム「原子力政策をどう決めるか 福島原発事故をきっかけに」
福島の原発事故をきっかけに、現代社会のさまざまなゆがみが表面化した。科学・技術と社会の関係のあり方もその一つである。「原子力ムラ」という巨大な利権構造の存在が露呈したが、その背景には、社会の側が「官・産・学共同体」の「専門性」に期待し、重大な決定を彼らにゆだねてきた事情もある。他方で「官・産・学共同体」側も、絶対的な知識を有すると過信し、社会への一方的な「啓蒙」を行ってきた。しかしながら、苛酷事故を経た現在、重大なリスクを含む意思決定は彼らに委ねられるものではなく、社会の幅広い参加が必要となっている。科学技術史の学識の上に、こうした論点を早くから指摘し、政府事故調の一員として原発事故に正面から向き合った吉岡斉氏と、新進気鋭の科学技術社会学研究者である寿楽浩太氏を講師に迎え、共同代表である宮台真司・杉田敦との対話を含めて、「社会の中の科学・技術」のあるべき関係について考えを深めたい。
・基調講演:「原子力政策の策定方式とその改革構想」吉岡斉(九州大学教授)
・コメント:寿楽浩太(東京電機大学助教)
・パネル・ディスカッション:
パネリスト:吉岡斉・寿楽浩太・宮台真司・杉田敦(兼司会)
●日時:7月19日(土)開場13:30 開演14:00 終了予定16:30
●会場:安田コミュニティプラザ 竹橋・大手町会議室(地図のページが開きます)
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-9 コンフォール安田ビルB1F
竹橋駅 徒歩3分(東京メトロ東西線)、大手町駅 徒歩6分(東京メトロ千代田線・半蔵門線)
神保町駅 徒歩7分(東京メトロ半蔵門線、都営三田線・新宿線)
当日連絡先 090-1702-8136(鹿野)
●講師・パネラー(敬称略)
・吉岡斉
九州大学教授、東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会元委員、原子力市
民委員会座長代理、専門は科学技術史・科学技術政策、著書に『原子力の社会史』ほか多数
・寿楽浩太
東京電機大学助教、日本学術会議学術調査員、専門は科学技術社会学
・宮台真司
社会学者、首都大学東京教授 当会共同代表
・杉田敦(コーディネーター)
政治学者、法政大学教授 当会共同代表
●参加費:事前申込み1,000円、当日1,200円
*事前申込みの受付は終了しました。当日受付も致しますので、直接会場へお越しください。
●申込方法:氏名、e-mailアドレスを記載のうえ、
info@gkokumintohyo.com までお申込みください。
※メールの件名は「719イベント申込み」としてください。
事前申込みは、前日24時まで受付ます。
●当日のボランティアも募集しています!ご協力いただける方は申込みのメールでお知らせ下さい。
●主催:市民グループ みんなで決めよう「原発」国民投票
協力:「原発」都民投票の会
2014年6月13日 | コメント/トラックバック(2) |
カテゴリー:事務局からのお知らせ 活動予定