黒川創氏から当会へのメッセージ(規約・活動方針についての意見として)

私たちの団体と、また3.11の大震災と密接な関係のある、原発、放射能、原爆等を題材にした、六編の短編集からなる『いつか、この世界で起こっていたこと』(2012年5月、新潮社刊)の著者である作家黒川創氏から、昨年2013年5月頃、とても貴重な提言を戴いておりましたので遅ればせながら、皆様にお知らせする次第です。

このメッセージは、昨年、当会の「規約・活動方針」について、賛同人の方々に広く意見を求めた事に応じて寄せて頂いたものです。



黒川創氏写真

(写真提供:新潮社)


「原発」国民投票の運動を継続していくことに賛成します。
ただし、安倍政権になって以来、「国民投票」としては、憲法に関するものが、より実現可能性として迫ってきているという現実を、直視しておく必要があると思います。
「原発」国民投票の運動を継続するかぎり、市民の側から、「憲法国民投票についてどう考えるのか」という疑問、質問、反問などがあるのは、当然のことです。それについてどう考えるのか、各自が、また、運動体としても思索を深めていく必要があるでしょう。

いま、この運動の役割としては、地味ではあっても、各地域でおこなわれる市民投票などへの情報提供、相互提携などに貢献する、そういうグループとして運営されてしかるべき時期になっているのかもしれません。
もともと、押せ押せで一気に、というふうに達成できる目標のものではないのですから、そういう時期を経るのは当然のことで、また、運動の将来にとっても有益なことにもなるのではないかと思います。

黒川 創

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