3月11日までの街頭アピールの報告
●今だからこそできる、より充実した「原発」国民投票を
2016年3月11日、東日本大震災、そして福島第一原発の事故から、5年目を迎えました。
<みんなで決めよう「原発」国民投票>は、福島の事故をきっかけとして結成された団体です。事故の直後は、世間の原発問題への関心も突出しており、会の活動にも勢いのようなものがありました。振り返ってみると、その流れの中で「原発」国民投票を実現できなかったことは、悔やまれる限りです。
しかし、「原発」国民投票の必要性は、ときの経過に左右されない、普遍的なものです。事故の1年後であろうが、5年後であろうが、10年後であろうが、未曾有の大事故を経験した私たち日本人は、原発の是非について意見を表明して、自らの手で直接的に決定をしていく権利を得てしかるべきです。
5年が経過したいまは、事故の直後と比べ、国民がより冷静に原発の是非について議論をすることができるのではないでしょうか。また、2011年、2012年の時点では分からなかった事実も、その後判明しています。今だからこそ実現できる、より質が高く、中身の濃い「原発」国民投票があると考え、私たちは「原発」国民投票の実施を、変わらずに、強く求めていきます。
3月1日から11日にかけて、東京、大阪、名古屋の3都市の街頭で、「原発」都民投票と「原発」国民投票を求めるアピールを行いました。
●東京:3月1日~11日 渋谷ハチ公前での街頭アピール
東京では、<「原発」都民投票の会>が主催して、3月1日から11日までの10日間にわたり、渋谷ハチ公前でリレートークと、「原発」都民投票と国民投票の署名活動が行われました。今回の渋谷での街頭活動は、都民投票の請求代表者の一人だった野本さんの呼びかけで開始されました。野本さんは、都民投票の署名期間中、渋谷常設署名スポットを守っていた一人です。そして、同じく請求代表者だった山木さんや古田さん、柳浦さん、受任者として運動を支えた吉澤さん、山口さん、中里さん、都外からサポートした城間さん、宮本さんなどが参加して、雨の日を除き、毎日アピールが実施されました。
2011年12月1日に開始された「原発」都民投票および大阪「原発」市民投票を求める直接請求活動は、原発立地自治体ではない、消費地の大都市が「原発」住民投票を求める、画期的なものでした。原発の是非は立地自治体だけでななく消費地も関心と責任を持つべきだという都民投票、市民投票の問いかけは、いまでも色褪せることはありません。模擬「原発」都民投票と銘打ったシール投票では、会話に花が咲きます。3月6日、着物姿の高齢の女性がシールを貼ってくれました。彼女は福島の人で、「東京の人がこういうことをやってくれて嬉しい」と語りました。
都民投票の署名期間中にも、福島の人に感謝されることがありました。こういった声には、感銘を受け、これからも頑張ろうと励まされます。模擬都民投票の結果は、投票総数249、東京電力保有の原子力発電所再稼動に「賛成」が37票、反対が212票でした。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
3月11日の街頭アピールでは、14時46分に黙祷を行いました。通行された方も参加し、手を合わされていらっしゃいました。
●大阪:3月5日 十三で街頭アピール
関西チームは3月5日(土)午後1時から2時間、大阪市淀川区の十三(じゅうそう)駅前にて街頭アピール&署名活動を行いました。今回は関西に近い高浜原発が再稼働されて間もなかったこともあり、シール投票で街の声を拾ってみました。シール投票の設問は2つ用意しました。設問1は、「ナットクしてます?原発再稼働」。結果は〔ナットクしてる:9 ナットクしてない:37 考えたくない:1 わからない:2〕でした。
設問2は「原発再稼働、誰が決めたらいいの?」。結果は〔地元のひと:9 えらいひと:3 みんな:44〕でした。設問と選択肢は、なるべく一般市民の感覚に近く、とっつきやすいものをと考えました。さっと貼っていく人、シールを手にして悩む人、目を背けて立ち去る人、まちまちでしたが、考えるきっかけになったと思います。設問1で「ナットクしてる」を選ぶ人は、素早く貼って素早く立ち去る傾向がありました。
いったん通り過ぎた若者グループが信号待ちしているところを追いかけて、「待ってる間に貼ってって」ともう一回アプローチすると、何人も素直に参加してくれました。シールを貼った後でしばらくして、「どんな結果になったんかなあ」と戻って見に来てくれた人もいました。
●名古屋:3月5日 本山駅前で街頭アピール
名古屋では、3月5日(土)午後1時半から、名古屋市内のコープあいち・生協生活文化会館で[「原発」国民投票カフェ&八幡浜原発住民投票報告会 in 名古屋]を開催し、会の運営委員長の鹿野が講師役を務め、「原発」国民投票の説明と共に、八幡浜原発住民投票の直接請求についての報告が行われました。会合の後は、本山駅前で街頭アピール。名古屋のメンバーは、毎週土曜日、普段は栄で署名活動を行っています。繁華街の栄に比べて人どおりは少ないものの、会のチラシを受け取って下さる方も多かったです。
2016年3月14日 | コメント/トラックバック(1) |
カテゴリー:ニュース 事務局からのお知らせ 地域の活動
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