【速報】八幡浜住民投票、有権者の約1/3、11,175筆の署名を提出

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本日12月7日(月)、「八幡浜住民投票を求める市民の会」(以下、市民の会)は、伊方原発の賛否を問う八幡浜市住民投票条例を求める署名を八幡浜市選挙管理委員会に提出しました。

提出された署名数は、八幡浜市有権者の約三分の一にあたる11,175筆。直接請求に必要とされる署名数616筆(有権者数の1/50)をはるかに越える数となり、八幡浜市民の関心の高さを示す筆数となりました。

選挙管理委員会による20日間に渡る審査の後、有効署名数が確定します。その後、縦覧時間を経て、臨時議会が1月か2月に開催され、そこで条例案が審議される見込みです。

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署名提出に先立ち、午前9時からは記者会見が行われました。市民の会の共同代表を務める遠藤綾氏と石崎久次氏は、署名をした人は再稼動反対の方が多かったが、「賛成だけれども住民投票をしよう」という方もいて、「市長だけが勝手に決めるものじゃないでしょ」「市民みんなで決めましょう」ということでこれだけの数字につながった、と署名数について評価、統括しました。

また、遠藤氏は「署名いただいた方はもちろん、永年原発運動されてきた市民グループ、近年立ち上げられた市民グループ、市議さん、またネットを通じたボランティアなど、多くの方にサポートいただいたことでこの数字が達成できたと思います」と感謝の意を示しました。

記者会見の最後には、「住民投票実現のために働きかけて行きたい」と、今後は市長、議員へのアプローチを強めていく決意が示されました。

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今日の記者会見と署名提出には、署名開始日と比較して倍以上のマスコミ取材が見られ、注目度の高さが感じられました。〈みんなで決めよう「原発」国民投票〉としても、引き続き注目し、住民投票の実現に向けて支援をしていきます。

今後の動向については、市民の会の公式Webサイト、Webサイトで紹介されている応援団ページと公式Twitterもご確認ください。

会員・賛同人からのメッセージ集(2015年10/11月分)

(会としては 原発「反対」または「賛成」を打ち出してはいません。
賛同人個々人が、それぞれの思いを抱いて運動に参加しています)

新しく会員登録・賛同人登録された方々から
メッセージをいただいています。一部ご紹介させていただきます。

ひとつひとつ、すべてが個人の方々のご意見です。

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大学で原子力を学んだ者です。
原発の将来は、経済性・安全性など全てのデータを公開して、国民みんなで判断しましょう。
(兵庫県・Yさん)

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賛同員として、これまでこの運動の拡大を願っていたのですが、
国民の声を聞くこともなく、福島原発事故原因が不明のまま原発再稼働に直進することは、
懸命に生きてきた地球生物、人類に対する極悪犯罪です。
微力ですがこの運動進展に少しでも力になれればと思いました。
(高知県・Nさん)

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毎日、新聞を読むたび腹が立って仕方がありません。
なんとかしなくては、の思いだけが募って行きます。
頑張りましょう。
(東京都・Hさん)

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知らんかった!「原発」国民投票をしよう。おまかせ民主主義は、なしにしよう!
第5回さよなら原発集会2015.10.23で知りました。
”いいね!”賛同します。
(兵庫県・Bさん)

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原発即廃止。
東北地震による福島原発事故の始末もできていないなか、
各地原発再稼働を目論んでいる政府、電力会社は許せません。
国民の意見を問うべきと思います。
(神奈川県・Mさん)

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先日、横須賀・三笠公園でのピースフェスティバルに参加した折り、たまたま用紙を受け取りました。
良かったです。
何やかにやら理由をつけて再稼働させようとしていますが、原発は絶対にNO!です。
(神奈川県・Wさん)

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脱原発活動をしながら、現地で除染作業をしている方と出会い、心が動きました。
自分なりに色々調べて、原発の怖さを知り自分も微力ながら活動参加したいと思いました。よろしくお願いします。
(大阪府・Tさん)

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未だに福島の原発処理も済んでいないのに、次々に再開をもくろむ現政権のやり方は
無謀というほかありません。
安倍首相が責任を持つというが、どう責任をもつというのでしょう。
また、中途で放り出すにchがい有馬線。
原発を動かさなくても、電力は足りています。
地元の賛同がなければ、再開不可能です。
遠くからですが、応援しています。
(千葉県・Kさん)

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日本の未来を正義と希望あるものにするために賛同!
(宮城県・Iさん)

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7年前、主人のアルベールが九州別府から一人船でたどり着いたのが八幡浜です。
その後松山、高知、高松経由小豆島へ渡りました。一生の思い出に残る旅だったようです。
時代に逆行した住民無視の政治許す訳にはいきません。
(海外・Fさん)

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原発反対は もちろんですが 再生可能エネルギーにも大いに疑問を持っております。
石狩湾岸の風力発電を考える石狩市民の会で活動しております。
再生可能エネルギー村が出来つつあります。
北海道では 巨大風力発電 大規模太陽光発電など 原発と同じく でたらめに再エネの開発が進められようとしています。
さすがの北電も これ以上は太陽光発電の面倒は見られないと言っています。
節度あるエネルギーの在り方を目指すべきです
(北海道・Tさん)

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ひとつひとつ、すべてが個人の方々のご意見です。

賛同人のみなさま、メッセージをありがとうございます!

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菅直人元総理がブログで「原発」国民投票を主張

11月30日(月)、菅直人元総理が、自身のブログで「原発」国民投票を訴えました。

日本も福島原発事故から5年となり、本来なら国民投票で原発の是非を問うべきだ。残念ながら我が国では政策を国民投票で問うという制度がない。そのため、選挙で問うしかない。

と記しています。

全文は、今日の一言「原発の是非の国民投票」をご覧ください。

なお、菅氏は、2014年の衆議院議員選挙の際に本会が送付した公開質問状に対しても、以下のように「賛成」の回答をしています。

東京_18_民主_菅直人

事務局からの御案内(2015-11A)

愛媛県の八幡浜市で、原発住民投票を求める署名集めが行な
われています。目標は高く、12月2日(水)までに有権者の約半分、
1万5千筆の署名を集めることを掲げています。

伊方原発のそば、限りなく立地自治体に近い立地の八幡浜市。
「取り戻そう 市民の声!」が運動のキャッチフレーズです。
これは、一地方の問題であると共に、市民自治、民主主義を
求める運動の最前線でもあると考えています。

当会も全力で応援しています。ぜひこの直接請求に注視と、
支援・応援をお願いします。

みんなで決めよう「原発」国民投票の事務局から、
以下4点お知らせです。

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■Topics
□ 伊方原発再稼働を問う住民投票 八幡浜市で署名集め開始
★【声明】「住民投票を実現する八幡浜市民の会」の
活動に賛同し、支援します
★ 「市民の会」のWebサイト、Twitter、Facebook
★八幡浜市住民投票 直接請求:1日目レポート
□ 現地ボランティアとカンパ、応援メッセージの募集
□ 2015年度総会、講演会、ワークショップのご報告
□ 第189回国会:請願の結果報告

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□ 伊方原発再稼働を問う住民投票 八幡浜市で署名集め開始
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四国電力伊方原発の再稼働の賛否を問う住民投票の実現をめざし、
伊方町の隣接市である愛媛県八幡浜(やわたはま)市で直接請求の
署名集めが始まりました。署名期間は11月3日(祝)~12月2日(水)の
1か月間です。

★みんなで決めよう「原発」国民投票は、これについて声明を
発表しています。ぜひご一読ください。

【声明】「住民投票を実現する八幡浜市民の会」の活動に賛同し、
支援します

★直接請求の最新の動向については、下記をご覧ください。
拡散や「いいね!」をお願いします。

「住民投票を実現する八幡浜市民の会」
公式ホームページ
公式twitter (@jumin1010)
応援団facebook

八幡浜市住民投票 直接請求:1日目レポート

当会の関西チームから3人が、出発式の行われた11月3日、
現地に駆けつけました。現地の写真の他、出発式の
動画もご覧いただけます。

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□ 現地ボランティアとカンパ、応援メッセージの募集
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「住民投票を実現する八幡浜市民の会」Webサイトより、
3つのお願いです。

★現地ボランティアを大募集中です。人手が足りてません。
市外・県外の方もできる事がたくさんあります。1日でもぜひ。
詳細はこちらのページ

★現場は資金が足りず、火の車です。新聞折込や、紙代、昼の
弁当代など、運動には資金がかかります。成功のためのカンパを!
詳細はこちらのページ

★全国から応援メッセージを募っています。輪を広げましょう!
詳細はこちらのページ

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□ 2015年度総会、講演会、ワークショップのご報告
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10月24日(土)、京都市内のコープイン京都で、2015年度の年次総会、
講演会、ワークショップを開催しました。

講演会では元関電社員の速水二郎氏に「いまあらためて原発事故の
悲劇の根源を考えよう」という題で講演をしていただきました。
後日、当会のWebサイトで動画を公開する予定です。

「ワークショップ 模擬『原発』国民投票をしよう!」では、
原発の是非について一人一人の参加者が意見を発表、共有し、
多岐にわたる論点の整理を行いました。

このワークショップを通して見えてきたのは大変興味深いもので、
難しい課題であっても、ある一定のフレームワーク中で、市民が
冷静に問題をひも解いていくことが不可能ではないことを感じる
ことができました。

ワークショップのレポート

また、総会での議決事項は、のちほど当会のWebサイトに公開します。

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□ 第189回国会:請願の結果報告
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第189回国会に提出した「原発」国民投票法の制定を求める請願は、
衆議院・参議院ともに経済産業委員会に付託されましたが、
いずれも「審査未了」となり、事実上の不採択となりました。

紹介議員になっていただいた衆参合計13人の方々に感謝をすると
ともに、多くの署名をしていただいた人々の気持ちを胸に抱き、
引き続き「原発」国民投票の実現を目指します。なお、署名集め
はこれからも続け、改めて国会請願を実施する予定です。

詳細はこちらのページ

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市民グループ・みんなで決めよう「原発」国民投票

HP http://gkokumintohyo.com
ツイッター @genpatsuvote
FB  https://www.facebook.com/kokumintohyo
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【声明】「住民投票を実現する八幡浜市民の会」の活動に賛同し、支援します

[みんなで決めよう「原発」国民投票]はこのたび、運営委員・スタッフ会議で協議の上、「住民投票を実現する八幡浜市民の会」(以下、「市民の会」)の活動に賛同し、支援することを決定しました。

「市民の会」は、2015年11月3日(火)、四国電力伊方原発がある伊方町の隣接市である八幡浜(やわたはま)市で、伊方原発再稼働の賛否を問う八幡浜市住民投票の実現を求め、直接請求の署名集めを開始しました。署名期間は、12月2日(水)までの一か月間です。

「市民の会」は何故住民投票の直接請求をするのか?

「住民投票を実現する八幡浜市民の会」の公式ウェブサイトに、八幡浜市民がなぜ住民投票を求めるようになったのか、その想いが記されています。以下に、トップページ冒頭のあいさつを引用します。

      こんにちは、「住民投票を実現する八幡浜市民の会」です。

      私たちは、伊方原発再稼働の賛否について、「大切なことはみんなで決めよう!」と、八幡浜(やわたはま)市住民投票の実施を求めて、11月3日(火)~12月2日(水)までの一か月間、直接請求の署名集めを行っています。

      2015年9月2日、八幡浜市の大城市長は突然、「明日、伊方原発の再稼働の賛否について愛媛県知事に伝える」と発表し、9月議会の議論も待たず、県下で真っ先に再稼働「了承する」旨を表明しました。多くの市民から、驚きと、「私たちの声は聞いてもらえないのか」との、不満の声が上りました。広く市民の声を聞くこともなく意思表明がされたことは、議会軽視、市民軽視と言わざるを得ません。私たちは、原発の再稼働という、現在、そして未来に関わる、極めて大切な問題について、市民が意思表明をする機会を求めて、住民投票の実施を求めます。目標とする署名数は、有権者数の約半数となる1万5千筆です。再稼働に賛成の方も、反対の方も、「市民の声で決めるべきだ」と願う、全ての八幡浜市民の皆さまは、署名集めにご協力ください。また市外・県外の方も、応援していただけると幸いです。

当会が支援する理由と具体的な支援内容

「大切なことはみんなで決めよう!」という主張、原発賛否に関わらず住民投票への賛同を求める点など、当会と市民の会とは基本的なポリシーを共有していると考えます。

また、当会はその活動方針で、「市民自治を高めるため、原発問題やその他の課題について、各自治体における住民投票の実施を支援する。具体的には、各地の住民投票運動体と連携し、ノウハウの共有や人的交流などを図る」と掲げています。

この活動方針に基づき、私たち[みんなで決めよう「原発」国民投票]は、市民の会が12月2日(水)までに目標とする1万5千筆の署名が集められるよう、そして八幡浜住民投票が実現できるよう、全力で支援します。既に大阪市民投票、東京都民投票などの経験に基づいた情報の提供や、運営委員などのメンバーの現地への派遣などで、具体的な協力、支援を行っています。

みなさんもぜひ、市民の会の直接請求活動に注目し、支援・応援をしていただければと思います。署名集めができるのは八幡浜市民だけですが、市外の人も事務所作業や車の運転、受任者(署名を集める人)に付き添っての戸別訪問など、現地で出来ることがたくさんあります。また遠く離れていても、TwitterやFacebookなどのSNSでの情報拡散やカンパをすることはできます。

まずは是非、市民の会の詳細および最新動向を下記のリンクから確認してみてください。

「住民投票を実現する八幡浜市民の会」公式ホームページ     
「住民投票を実現する八幡浜市民の会」ツイッター (@jumin1010)        
伊方原発再稼働の賛否は住民投票で!八幡浜市住民投票応援団FBページ 

2015年11月7日
みんなで決めよう「原発」国民投票

八幡浜市住民投票 直接請求:署名集め1日目のレポート

2015年11月3日(祝)、伊方原発がある伊方町の隣接市、八幡浜(やわたはま)市で、伊方原発再稼働の賛否を問う住民投票の実現を求め、直接請求の署名集めが開始されました。署名期間は12月2日(水)までの一か月間で、直接請求運動は「住民投票を実現する八幡浜市民の会」(以下、「市民の会」)によって行われています。「市民の会」は、八幡浜市の有権者の約半数、1万5千筆の署名を集めることを目標に掲げています。

1610994_966755653391312_3710086950601810588_n同日10時から行なわれた事務所開きと出発式は、「市民の会」のメンバーなどの支援者が集まる中、共同代表を務める遠藤綾さんの挨拶で始まりました。次に、同じく共同代表の石崎久次市議が今回の直接請求活動の概要説明をします。

石崎氏は、原発の再稼働に関して市民の声や市議会の話を聞くことなく、市長が9月2日に突然県知事に再稼働賛成を表明したことを「独断専行で大変やり方が間違っているのではないか」と強く批判。市民の怒りが伝わってきて、今回の活動をすることになったと経緯を語りました。そして、次のように挨拶を締めくくりました。

「伊方原発の再稼働に賛成の方もいらっしゃるでしょう、反対の方もいらっしゃるでしょう。けれど、市民の声を一番に聞くということが大事ですよ。こういう命、みなさんの財産、そして子供たちにこの八幡浜の未来を託すのに、勝手な判断だけはいけません。もう一度きちっと取り戻そう、取り戻して、市民のみんなの声でこの決断をするべきじゃないか。そういうために、これから一生懸命一か月間、全戸訪問して、そして1万5千人の署名を集める。みなさんの中で『どうしてそんなことができるんだ?』と言われる方もいますけれど、無理だと思うことをやりとげることで喜びが生まれると思います。これから一か月間、一生懸命、みなさんと一緒に頑張って参りたいと思います。どうか、マスコミのみなさんもあわせて、市民のみなさん、署名運動にご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます」

12193704_966755783391299_9186259615478629234_n続いて、岩淵治樹市議がマイクを握り、八幡浜は「原発立地の隣地で、はっきりいって原発立地と変わらない位置にある」のだから、その原発の再稼働について「もっともっと考え、市民の声をしっかりと聞きながら決断すべきところ」を「(市長が)暴挙とも言えるような駆け込みのような、市民にも市議会にも全く相談もなしに、再稼働の了承を県知事にもっていった。これは市民にとりまして寝耳に水、あり得ないこと」であり、これを正すために住民投票が必要であることを力説しました。また遠藤素子市議からは、署名簿の詳細や署名時の注意点が説明されました。

12191950_966755843391293_8024859920078195769_n出発式の終了後は、参加者全員で芸能文化祭が行われている市民会館の前に移動して、署名集めのスタートを切りました。続いて商店街を練り歩き、通行人とお店に署名の協力を依頼しました。

これから、一か月間で1万5千筆、1日当たり最低500筆の署名を集める目標に向けて、精力的な活動が行われていきます。




*出発式の模様は、以下のYouTube動画でご覧いただけます。

(文責・鹿野、撮影・大音)

伊方原発再稼働を問う住民投票求め、八幡浜市で11/3に直接請求の署名集め開始

四国電力伊方原発の再稼働の賛否を問う住民投票の実現をめざし、伊方町の隣接市、愛媛県八幡浜(やわたはま)市で直接請求の署名集めが始まります。署名期間は11月3日(祝)~12月2日(水)です。署名開始に先立ち、10月28日(水)には「住民投票を実現する八幡浜市民の会」発足の集いが開かれました。

●愛媛新聞ONLINEの2015年10月29日(木)付の記事を以下に全文引用します。

八幡浜で住民投票団体が発足 来月3日に署名活動開始
2015年10月29日(木)

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20151029/news20151029965.html

 ”四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働の是非を問う住民投票実施を目指す八幡浜市の市議や市民団体は28日、「住民投票を実現する八幡浜市民の会」を正式に設立し、住民投票条例の制定を直接請求する署名活動を11月3日から始めると発表した。条例案など、請求に必要な申請書類を10月29日に市へ提出する。
 市内で開いた設立集会では、署名運動期間を12月2日までに決定。同会の共同代表に石崎久次市議(無所属)らを選出した。条例制定の直接請求に必要な署名は選挙人名簿登録者数の50分の1で、9月2日時点では619人以上だが、会は「1万5千人の署名を目指す」としている。”

●発足の集いの模様は、ツイキャスによる動画でご覧いただけます。

住民投票を実現する八幡浜市民の会発足会合@みなっと
http://twitcasting.tv/togura04/movie/212016546

「ワークショップ 模擬『原発』国民投票をしよう!」を開催しました

fuda10月24日(土)、2015年度の総会、速水二郎氏の講演会に続いて、コープイン京都で「ワークショップ 模擬『原発』国民投票をしよう!」を開催しました。

これは民主主義全般にも言えることですが、住民投票・国民投票では、意見が表出され、共有されること、そして論点が整理され、提示されることが大切です。

この一連のプロセスを疑似体験することによって、住民投票・国民投票は単純な多数決ではなく、投票日に向かうまでの過程が大切で、また面白くもあるということを理解してもらうのが、今回のワークショップの一つの狙いでした。

ワークショップでまず行なったのは、原発稼働についての「自分の意見」を確認すること。「(1)即時ゼロ」「(2)10年後にゼロ」「(3)2030年代にゼロ」「(4)依存度を減らしていくがゼロの時期は定めない」「(5)依存度を減らさない」の5択から選び、首にカードをかけます。約20人の参加者のうち、(1)と(3)が比較的多く、(5)は一人もいませんでした。

group次のステップでは、4、5人のグループを作って、「自分の意見」を選んだ理由を3つを目途に参加者が一人ずつ発表し、グループ内で共有しました。仮に結論が明確でも、案外理由を3つあげるのは難しいこともあるようで、思案している方もいらっしゃいました。

一つひとつの理由を付箋に書き、それを簡単に分類しながら模造紙に貼っていきます。そして、グループから一人が前に出て、どのような意見が出たかを全体に共有します。各グループには個性があり、それぞれ内容が異なっていました。

daidan4各グループの発表が終わったら、次は全体ワークに移ります。まず、大きなホワイトボードに、縦軸を原発稼働についての選択肢(1~5)、横軸を論点(安全性、安定供給、コストなど)としたマトリックスを書きます。そこに、グループワークで使った付箋を、みんなでプロットしていきます。

最後に、一旦できあがったマトリックスをみながら、みんなで内容を確認しました。ここでもさらなる意見が出て、マトリックス上に付箋が次々と追加されていきます。

特に、ここまでの作業で原発の必要性についての意見が薄かったため、そこを埋めていく作業も行いました。 議論は白熱し、時間はあっという間に過ぎていきました。

boardワークショップ終了後、参加者の一人が「これぞ民主主義だね!」と評してくれました。原発稼働の是非という課題をめぐっては、とかく人々が熱くなりがちです。あれだけの大きな事故があったのですから、それも無理はありません。また専門家の間で意見が分かれることも多く、しかも専門家も「脱原発」「原発推進」のどちらかの立場を持ち、その立場に有利になるような議論を展開しがちです。

しかし、そんな難しい課題であっても、ある一定のフレームワーク中で、市民が冷静に問題をひも解いていくことが不可能ではないことを、今回のワークショップでは感じることができました。私たちの民主主義のポテンシャルは、日本人が持つ自己評価よりも、本当はもっと大きいのかもしれません。

誰かに任せるのではなく、私たちが決める ー 常々そう訴えている<みんなで決めよう「原発」国民投票>ですから、今後も今回のワークショップのように、私たち1人ひとりが主体となり、考えていくような活動を続けていきたいと思います。たとえ一つ一つの活動は小さくても、それが積み重ねられることによって、日本の民主主義が根を張り、花を咲かせるための土壌が、耕され、栄養を持ち、そして肥沃になっていく。そう信じて。

(文責・鹿野)